2010年 02月 28日
散りぬるを
見ていると、心の中まで「紅く」染まっていくようです。
上品な感じのする紅梅です。
しかも、自らの艶やかさを誇る様子のないところに奥ゆかしさがあります。
しめやかに春の雨が降りてきました。
紅い花びらが、雨の一粒を正直に受け止めます。
既に、地に戻ってゆく時期が来ていたのでしょうか。
紅い花びらが、一枚、ゆらりと、房を離れてゆきます。
雨の日と、晴れの日が、交代でやってきます。
春の花たちが、競い合うように蕾を柔らかくしています。
うすきうすきうす紅梅によりそひぬ 池内 友次郎
by yamagoya333
| 2010-02-28 22:22
| 山小屋日誌