2010年 03月 30日
卒業旅行
気分転換に、 「みすゞ潮彩号」という列車に乗ってきました。
下関から仙崎まで、2時間かけて走る特別仕様の列車です。
列車は、山陰の海岸線を走ります。
その秀麗な景色を眺めるために、シートは全て海の方向を向いています。
途中、「ビューポイント」と呼ばれる所で、しばらく停車し、ゆっくりと美しい景色を楽しむことができます。
「みすゞ潮彩号」というネーミングは、なんとなくお分かりでしょう。
終点の「仙崎」が、童謡詩人「金子みすゞ」のふるさとです。
それに因んでのことです。
この列車には、ボランティアの方が、乗り込んでいました。
「ビューポイント」では、かの地の歴史や説明をしてくれます。
極めつけは、これです。
「金子みすゞ」の生涯を、紙芝居で演じてくれます。
よく声の通るSさんです。(写真の掲載は、本人の了解済みです)
小さな声ですが、情感あふれる語りで、聴衆を魅了します。
仙崎で、Sさんとお別れです。
帰りは、長門から山陽の厚狭に向けて、中国山地を縦断しました。
所によって、気温が違うのでしょう。
桜の咲き具合が、多かったり少なかったりと、車窓からの景色は、見ていて飽きることはありません。
行きは「海」、帰りは「山」の景色を堪能してきました。
心も頭も、すっきりしました。
春の海かなたにつなぐ電話かな 中村 汀女
by yamagoya333
| 2010-03-30 22:37
| 山小屋日誌