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命のやり取り

 本日は、朝の七時から、夜の八時まで、山小屋で作業をしました。
 これまでの、作業の遅れを取り戻すためです。

 竹林では、筍が、大人になりかけています。
 できるだけ早く、これらの「筍」を始末してやらなければ、竹林は竹だらけになってしまいます。

 「筍」を掘るといった、優雅なことを言ってはいられません。
 はっきり言って、「筍」なんて、どうでもいいのです。

 にょきにょきと、伸びてきた「筍もどき」を、手当たり次第に???掘り起こしていきます。
 この作業は、早ければ早いほど、手間がかかりません。

 いつまでも、彼らの伸びるに任せていると、大変な労力が必要になってきます。
 今のうちです。
 少々、息が上がりましたが、予定の3分の2ほどの作業が終わりました。

 手当たりしだいとは言いながら、竹林の維持のために伸びてほしい「筍もどき」は、手をつけません。
 この選別が、悩ましいのです。

 生えている場所や、大きさを考えながら、選別していきます。
 山小屋亭主の、胸三寸です。
 素晴らしいなと思う「筍もどき」でさえも、ざくりとくわを入れます。

 かくして、港に打ち上げられた「魚」のように、「筍もどき」たちは、土の上に横たわっています。


 なんと、理不尽な!
 なんともはや、気まぐれな!!


          筍の上親竹の散る優し     清水 昇子
by yamagoya333 | 2010-05-02 21:15 | 山小屋日誌