切り取る

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 俳句は、切なくなるまで対象を収斂しゅうれんします。

 表現したいことが、心の中に沢山あります。
 でも、表現の形式は「五・七・五」の17音だけです。
 その全てを盛り込むことはできません。

 ある種の諦念ていねんが必要となります。
 未練をスパッと断ち切るのです。

 その未練を引きずるのは、人のさがです。
 


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 俳句の作法において、上の3枚の写真(情景)は、切り捨てねばなりません。






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 このあたりまでが、およその出来上がりです。
 更に更に、切り落としていきます。

 互いの言葉が手をつなぎ、情景や情緒を増幅させるべく機能するように。

 俳句と写真は、こういう一瞬の時間や情景を切り取るという面において、ある種の共通点があります。


       平穏をかこちし日あり冬の雲      河合 美津子

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by yamagoya333 | 2011-01-07 23:03 | 山小屋日誌