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雨を冒して ・・・

 前の日曜日、雨の山小屋で過ごしておりました。

 降りしきる雨の中を、一頭のモンシロチョウがふらふらと、舞っています。
 勢いをつけて落ちてくる大粒の雨滴うてきに叩き落されるのではないかと、案じておりました。

 そんな状況下でも、強い意志を持って活動しているように感じられました。

 もしかしたら「配偶者」を見つけるために、雨を冒して飛んでいるのではないだろうかと思いました。

 大雨をしのぐために、ライバルのオスたちは、求婚活動を止めている間隙かんげきをぬってのことでしょうか。
 そう思うと、なんだかほほ笑ましく思えてきました。


 ふと、こんな言葉を思い出しました。
 
     「雨を冒し韮を剪る 」 ( あめをおかしにらをきる )


 友情の厚いことのたとえ。 後漢の 郭林宗のところに、ある夜はげしい雨の中を友人が訪れて来た。 林宗は喜んで、雨の中 をおかして韮を切り、餅をつくって歓待したという故事から。


 そう言えば、先日、雨の中を傘をさして、山小屋へ上がってきてくれた友人のことを思い出しました。
 思わぬ来客に、びっくり仰天しました。

 雨を冒して韮は剪りはしませんでしたが、歓待しました。


 雨の山小屋も、いいですよ。
 週末は、山小屋に居ます。
 
 緩やかな時間の流れの中で、あれこれと想いを廻らしたり、その逆に、思考を停めたりして、心を開放してみませんか。
 大歓迎です。


       山国の蝶を荒しと思はずや     高浜 虚子
by yamagoya333 | 2011-06-14 00:52 | 山小屋日誌