2011年 08月 31日
風の心で
夏が終わります。
今年の夏は、「蕎麦・そば」の色に染まりました。
時間があれば、山小屋へ上がり、蕎麦の種を蒔くための畑を作りました。
その合間を縫って、蕎麦打ちの練習をするために「竹庵」まで通いました。
いくら練習しても上手になりません。
パンを捏ねる癖が随所に現れて、師匠から何度も注意を受けます。
パンの生地を作るときは、手の甲を使って、力を入れます。
蕎麦を打つときは、力を入れないようにと、指導を受けています。
現在、蕎麦とパンの硲で掌と心が揺れ動いています。
海を見に行ってきました。
磯の匂いのする風に吹かれてきました。
唇を動かすと、少ししょっぱい味がします。
快く通り過ぎてゆく風もあります。
思わず足を踏ん張ってやり過ごす風もあります。
身には感じないほどの穏やかな風を感じることもあります。
中の息子を授かったとき、彼に贈ったのが「風のように」という言葉です。
風には、形がありません。
でも、その存在は確かに感じることができます。
時として、迷惑であったり、お節介であったりすることもあると思います。
それでも、「風の心」で、人と接していこうと思っています。
いま秋を確かめて飛ぶ海の鳥 広瀬 直人
by yamagoya333
| 2011-08-31 23:03
| 山小屋日誌