山小屋での生活を


by yamagoya333

言いえて妙

 土曜日の朝、くだんのデイビッドが、山小屋へ上がってきました。

 いつものように、竹林の整理を手伝ってくれました。
 竹の穂先を処分するのが、彼の得意分野です。

 豪快にしかも繊細に、火を操ってくれます。
 彼のおかげで、竹林は、綺麗になっていきます。

 休憩して、デイビッドが持参してくれた缶ビールを開けた時でした。
 空から、白い粉が舞い降りてきました。

 それが、雪であることを理解するのに、しばらくの時間を必要としました。

 「デイビッド、雪だよ。雪が降ってきたよ。」と、山小屋亭主。
 「おぉ~~ いっつ べりぃ こうるど」と、デイビッド。

 「こんな雪を、名残の雪ってぇ言うんだよ」
 「なごりゆき ?!」

 「春になっても、降る雪のことさぁ」
 「 ・・・・・・ じゃぁ、last の名残雪だね !!?」
 「 last かぁ ・・・・・・・・・ うぅ~~~~ん、そうかもね」


 翌日の日曜日も、デイビッドはやって来ました。
 作業が一段落して、ビール飲んでいました。
 時を見計らったかのごとく、粉雪がふわりふわりと落下してきました。

 「 ・・・・ デイブ、雪が降ってきたよ」
 「おぉ、last の最後の名残雪だね」と、デイブ !
 「そうだと思うよ」と、みっちゃん。

 ※ デイビッドは山小屋亭主のことを「みっちゃん」 
   山小屋亭主は、デビッドのことを「デイブ」(決して、デブではありません!! 念のため)

 次の月曜日の朝、またしても粉雪が乱舞しました。

 「last で最後で、終わりの雪」なのでしょうか ????????
 last だとか、終わりだとか言いながらも、曖昧な余白を残すところが、日本語の真骨頂だと思う山小屋亭主であります。


     「雪の果て」(春) … その春、最後の雪である。「雪の終」「雪の別れ」「別れの雪」「わすれ雪」「名残の雪」「終雪・しゅうせつ」などともいう。


       雪の果泣くだけ泣きし女帰す     大野 林火 


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by yamagoya333 | 2012-03-10 23:52 | 山小屋日誌