2012年 03月 10日
言いえて妙
いつものように、竹林の整理を手伝ってくれました。
竹の穂先を処分するのが、彼の得意分野です。
豪快にしかも繊細に、火を操ってくれます。
彼のおかげで、竹林は、綺麗になっていきます。
休憩して、デイビッドが持参してくれた缶ビールを開けた時でした。
空から、白い粉が舞い降りてきました。
それが、雪であることを理解するのに、しばらくの時間を必要としました。
「デイビッド、雪だよ。雪が降ってきたよ。」と、山小屋亭主。
「おぉ~~ いっつ べりぃ こうるど」と、デイビッド。
「こんな雪を、名残の雪ってぇ言うんだよ」
「なごりゆき ?!」
「春になっても、降る雪のことさぁ」
「 ・・・・・・ じゃぁ、last の名残雪だね !!?」
「 last かぁ ・・・・・・・・・ うぅ~~~~ん、そうかもね」
翌日の日曜日も、デイビッドはやって来ました。
作業が一段落して、ビール飲んでいました。
時を見計らったかのごとく、粉雪がふわりふわりと落下してきました。
「 ・・・・ デイブ、雪が降ってきたよ」
「おぉ、last の最後の名残雪だね」と、デイブ !
「そうだと思うよ」と、みっちゃん。
※ デイビッドは山小屋亭主のことを「みっちゃん」
山小屋亭主は、デビッドのことを「デイブ」(決して、デブではありません!! 念のため)
次の月曜日の朝、またしても粉雪が乱舞しました。
「last で最後で、終わりの雪」なのでしょうか ????????
last だとか、終わりだとか言いながらも、曖昧な余白を残すところが、日本語の真骨頂だと思う山小屋亭主であります。
「雪の果て」(春) … その春、最後の雪である。「雪の終」「雪の別れ」「別れの雪」「わすれ雪」「名残の雪」「終雪・しゅうせつ」などともいう。
雪の果泣くだけ泣きし女帰す 大野 林火
by yamagoya333
| 2012-03-10 23:52
| 山小屋日誌