山小屋での生活を


by yamagoya333

人の縁(2)

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 足に怪我をして、入院しておりました。
 今から10年前のことです。

 その病室に、若い警察官が入院してきました。
 白バイを運転中転倒して、左手を負傷したそうです。

 澄んだ瞳が魅力的な若者でした。
 すぐに仲良くなりました。

 Sくんのお見舞いに来た女性がいました。
 どこかで見たことがある娘だなと思いました。

 当時勤務していた塾の教え子のA子さんでした。
 付き合い始めて、既に2年が経っていたそうです。

 退院したある日、塾の教室に白バイの警官が、筆者を訪ねてきました。
 同僚たちは、「お前は、一体何をやらかしたんだ」という目で、遠巻きに監視しています。
 私も、「あのことかな?まさか・・・?!」などと、考えながら、玄関まで行きました。

 すると、制服姿のSくんが、ニコニコしています。
 「近くに来たものですから」と一言。

 ドキドキが、びっくりに変わりました。
 その後、自宅にも制服警官の訪問がありました。
 因みに、近所の方からは、「あそこの息子は、何をしでかしたのかな?」と、ひそひそとされたようです。

 その後Sくんに、夜間の大学に行くように勧めました。
 真面目なSくんは、大学に入学し、見事に卒業しました。
 勤務の関係で、講義に出席することが難しい時期もあったようです。

 進学を勧めた責任上、時々レポートの手伝いをしました。
 若いころに戻ったような気がして、結構本気で書いてしまいました。(時効)
 卒業証書を、わざわざ見せにきてくれました。
 嬉しかったです。


 そして、12年の交際を経て、今回のゴールとなりました。
 A子さんが我慢強く待ってくれてのことです。

 披露宴の席表には、「新郎新婦の恩師」という紹介が筆者にはなされていました。
 ピンポイントのフレーズであり、2人だけの知り合いという意味でもありました。

 お二人を、山小屋へ招待しています。
 来訪を楽しみにしているところです。


       新学士郁郁として街へ出づ     井上 白文地     

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by yamagoya333 | 2013-06-09 23:33 | 山小屋日誌