2013年 10月 18日
痛かったけれど ・・・
山椒を、大中小合わせて100本ほど育てています。
この苗は、竹林に自生していたものを掘り起こして、移植したものです。
直ぐに草が生えてきます。
先日、その草を抜いておりました。
突然、右手人差し指に激痛が走りました。
爪の奥に棘が刺さってしまいました。
その場で抜き取ろうとしたのですが、かないませんでした。
家に戻り、家内に毛抜きでトライしてもらいましたが、敢え無く断念。
その日は、日曜日で、翌日は祝日で病院は空いていません。
我慢できない痛みではないので、火曜日に診てもらうことにしました。
毎週火曜・金曜日は、母を整形外科に連れて行っています。
その日は、私も受診しました。
連休明けで、医院は大変混み合っていました。
その医院の待合室は、受付カウンターに向かって2脚、その椅子に直角に横に3脚3列の椅子が配置されています。
2列目のまん中の椅子に、綺麗なお嬢さん(23歳くらいと思われる?)が遠慮がちに座っています。
ジーパンに茶色のブーツ、ベージュのサマーセーターに薄茶色の毛糸のブーケのようなものを羽織っています。
長い黒髪は、根元でくくられていて、それぞれ右肩・左肩の上にふんわりとのっています。
全体的にきっちりしているといった印象をもちました。
Aさん(あとで、看護師さんの呼び出しで名前がわかりました)は、入り口のところをきょろきょろと見ています。少し落ち着かないように見えました。
あるとき、腰の曲がったおばあさんが、介添えの方と入ってきました。
Aさんは、即座に席を立ちました。
さりげなく、席を譲ったのです。
それから、彼女は入り口のところに長く立っていました。
席が充分に空いたところで席に座ります。
3人がけの端に座っていて、誰かが入り口から入ってくると、真ん中に移動します。
また、混んでくると、席を立ちます。
それを、何度も繰り返すのです。
私はといえば、人差し指に麻酔をかけられて、山椒の棘を抜いてもらいました。
麻酔の注射がとても、とても痛かったです。
でも、こんなに素敵な女性を目の当たりにして、気分は爽快でした。
彼女の謙虚な振る舞いを見ていると、ますます美人に見えました。
庭めぐりしさしのべる手に山椒の実 木村 照子
by yamagoya333
| 2013-10-18 10:15
| 山小屋日誌