痛かったけれど ・・・

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 山椒さんしょうを、大中小合わせて100本ほど育てています。

 この苗は、竹林に自生していたものを掘り起こして、移植したものです。

 直ぐに草が生えてきます。
 先日、その草を抜いておりました。

 突然、右手人差し指に激痛が走りました。
 爪の奥にとげが刺さってしまいました。
 その場で抜き取ろうとしたのですが、かないませんでした。

 家に戻り、家内に毛抜きでトライしてもらいましたが、え無く断念。
 その日は、日曜日で、翌日は祝日で病院は空いていません。
 我慢できない痛みではないので、火曜日にてもらうことにしました。


 毎週火曜・金曜日は、母を整形外科に連れて行っています。
 その日は、私も受診しました。
 連休明けで、医院は大変混み合っていました。


 その医院の待合室は、受付カウンターに向かって2脚、その椅子に直角に横に3脚3列の椅子いすが配置されています。

 2列目のまん中の椅子に、綺麗なお嬢さん(23歳くらいと思われる?)が遠慮がちに座っています。
 ジーパンに茶色のブーツ、ベージュのサマーセーターに薄茶色の毛糸のブーケのようなものを羽織っています。
 長い黒髪は、根元でくくられていて、それぞれ右肩・左肩の上にふんわりとのっています。
 全体的にきっちりしているといった印象をもちました。

 Aさん(あとで、看護師さんの呼び出しで名前がわかりました)は、入り口のところをきょろきょろと見ています。少し落ち着かないように見えました。

 あるとき、腰の曲がったおばあさんが、介添えの方と入ってきました。
 Aさんは、即座に席を立ちました。
 さりげなく、席を譲ったのです。

 それから、彼女は入り口のところに長く立っていました。
 席が充分に空いたところで席に座ります。

 3人がけの端に座っていて、誰かが入り口から入ってくると、真ん中に移動します。
 また、混んでくると、席を立ちます。
 それを、何度も繰り返すのです。


 私はといえば、人差し指に麻酔をかけられて、山椒の棘を抜いてもらいました。
 麻酔の注射がとても、とても痛かったです。

 でも、こんなに素敵な女性を目の当たりにして、気分は爽快でした。

 彼女の謙虚な振る舞いを見ていると、ますます美人に見えました。
 


       庭めぐりしさしのべる手に山椒の実     木村 照子


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by yamagoya333 | 2013-10-18 10:15 | 山小屋日誌