置かれた場所

e0017396_22235856.jpg


 大きな石が二つあります。

 彼らは(一応・複数)、この位置にずっと居続けています。

 しかし、長い時間の流れの中で、忍耐に忍耐を重ねた経歴があるのです。



e0017396_22272522.jpg


 大きな石は、もともと「一つ」だったのです。

 一つ石の下から、椿の芽が伸びてきました。
 二股の幹に挟まれて、え無く、身二つとなりました。

 それでも、(文句の一つも言わず)与えられた環境の中で、存在しています。
 いかがですか ・・・・


 もしも、人間である「私」ならば、嘆き悲しみ、不平不満を申告したことでしょう。
 見習うべきものは、自然の中にこそあるのです。

 そんな時こそ、自分が持ちあわせている少しの「幸せ」に気づくべきです。
 いつも己が周りの環境が「ベスト」であることを、望んでばかりいるから、それが判らないのです。



e0017396_22393817.jpg


 二股の「椿」にも、辛い歴史があるのです。

 時を同じくして、椿と接触する状況で、竹が生えてきました。
 お互いが、伸びていくために、触れ合う点において、互いが摩擦し合うのです。

 勿論、お互いの木肌・竹肌は、こすれて傷ついていきます。

 これからが、彼らの素晴らしいところです。
 「相克」の後は、「折り合い」をつけるのです。

 それぞれが、少しずつ離れていくのです。

 そして、彼らの「今」があります。

 頭が下がります。


       金剛こんごうの露ひとつぶや石の上     川端 茅舎


e0017396_22542413.jpg



       
[PR]
by yamagoya333 | 2013-11-14 22:51 | 山小屋日誌