2005年 12月 20日
南の国の冬
銀杏の木が、すっかり葉を落としてしまいました。
木の根元に真っ黄色の絨毯が敷き詰められたようなきれいな写真を見かけます。
その美しさの奥に、やってくる冬の厳しさを予感させます。
ここは、九州、南の国です。
銀杏の葉が落ちても、黄色に染まってしまうことはありません。
緑の下草が、しっかりと存在感を誇示しています。
九州もこのところの寒波で震え上がっていますが、そこにはまだなお「緩さ」が抜け切れません。
九州の冬は、探そうと思えば「春の兆し」は、そここに見つけることができます。
「真冬」という言葉が当てはまらいのが、九州ではないでしょうか。
山一つが、真っ赤に紅葉することはありません。
常緑樹の陰に隠れて、赤く色づく木々があるほどです。
この日も、一人の青年と散歩をしました。
日々、小さな変化ではありますが、元気になっていっていると思います。
この写真のように、下草は生き生きとして「春」を指し示しているかのようです。
寒い時期を乗り越えて、花咲く時期が来ることを確信しています。
冬菊のまとふはおのがひかりのみ 水原秋桜子
by yamagoya333
| 2005-12-20 13:35
| 山小屋日誌