2006年 03月 14日
気丈夫
血圧の高さが気にはなるが、経過は良好のようだ。
昨日、見舞いに行くと、看護婦さんが別の科(整形外科)の外来診察へ行こうと、声をかけてくれた。
母は、やおらベッドから起き上がり、ゆっくりとおりてきた。
手術での傷口は縫合していないそうだ。
それなのに、気になるほど体をよじっている。
看護婦さんは車椅子にと誘うのだが、母はかたくなに乗ろうとはしない。
手すりにつかまって、ゆっくり、のっそりと歩いてゆく。
途中で立ち止まって、息を整えている。
車椅子を勧めてみたが、無駄だった。
3階から1階の診察室まで歩くことを宣言する。
病院のベッドに1週間も寝ていると、足が萎えてくるそうだ。
もともと、膝が痛くて歩行も難儀していた。
看護婦の妹から、その話をとくとされていたようで、今回の行動となったようだ。
気丈夫な母親らしさを感じた。
元気なってくれると思う。
亀の歩みにも似た母の歩行に、ゆっくりと付き添ってくださる看護婦さんには手間を取らせて申し訳ないし、感謝している。
これから、見舞いにいくところ。
大空や春の暁おほどかに 高浜虚子
by yamagoya333
| 2006-03-14 12:42
| 山小屋日誌