2006年 04月 25日
もういや
毎日、毎日、竹林の中で「筍」と格闘している山小屋でございます。
昨年、竹林の整理に少しだけ努力いたしましたところ、筍がそれに応えてくれまして、今年は1月の終わりから、かわいらしい顔を出してくれました。
それで、現在は一日では掘りきれないくらいの筍ラッシュです。
嬉しいやら、疲れるやら・・・
4月20日を過ぎますと、筍の品質が急激に劣化してきます。
歯ざわりが、がりがり・ざらざらとしてくるのです。
もちろん、これがお好みの方はいいのですが、3月下旬から4月初旬の筍の味を思い出してみますと(ほくほく)、「終わりだな」と思わざるを得ません。
この時期の筍くんたちは、急激な「生長期」を迎えます。
中には、1本で5kを超えるものも出てきます。
短時間でたくさんの筍が掘れるわけですが、収量が増すにしたがって、価格が急下降するのです。
掘れば掘るほど、疲労だけが溜まっていくという仕儀でございます。
掘ったままの筍の総量は、300kを超えると思われます。
これらを、担いかごで急斜面を担ぎ下ろすことを考えると、ぞっとします。
あの急な階段を少なくとも10回は往復しなくてはなりません。
そこで、ある作業をします。
掘った筍を「根切り」をしながら、2種類に仕分けします。
*「根切り」筍の根っこの部分を切りそろえ、整形すること
一つは、「生筍」として販売できそうな、色や形の良いものを選別します。
それにもれた筍は、その場で皮をむきます。
これらは、ゆでて小売にされたり、お料理に使われます。
残りは、「塩漬け筍」にされて、桶の中に。
6月いっぱいまでかかって、乾燥されて「製品」となります。
塩漬けの筍は「竹わらべ」という商品名で、秋以降から販売されます。
生の筍とは違った食感を楽しめます。
「竹わらべ」は、「さくら工房326」の最後の記事で紹介した「日曜ふれあい市」のメンバーの「ばあさん」たちの共通の商標です。製法や包装を同じくする決まりがあります。
写真は、皮をむいた筍です。
魚屋さんが、魚を捌いていく感じです。
同じやり方で、何個も、なんこも、ナンコモ・・・
少し辟易(へきえき)しております。
もぉいやぁ、こんなせぇーーかつ!!
二人づつ三人づつ連れ春日傘 久保田万太郎
by yamagoya333
| 2006-04-25 16:09
| 山小屋日誌