2006年 05月 29日
いくつになっても
本日、山小屋は新しい客を迎えました。
筆者の教え子のKくんです。
近くに郵便局があります。
10年位前に(実際は7年だった)、その郵便局に彼が座っていました。
カウンターの中で、一生懸命仕事をしていたので、声はかけませんでした。
それから、長い時間が過ぎました。
五月の中旬に、「書き留め」を手配に、そこへ赴きました。
受け付けてくれたのが、彼でした。
その翌週、訪れたときに「先生」と、話しかけてくれました。
そして、今日の訪問となりました。
当時は、おとなしくまじめな生徒でした。
今も、その雰囲気を漂わせています。
どうも、「炭焼き」に興味を持ったようで、自分でも炭を焼いてみたいと言ってくれました。
山小屋は、大歓迎です。
もしも、お父さんが炭焼きに興味があるならば、一緒にどうぞとお誘いしているところです。
大人としてのKくんが、目の前に座って話をしているのですが、私には20年位前の彼の姿が彷彿としてきます。
いくつになっても、生徒と先生との関係ですね。
八幡の中心街に中央町というところがあります。
ここの商店街を、30歳過ぎたころに一人で歩いていますと、ボーイスカウトの指導者(筆者にとっては、指導を受けた先生)から、こう言われました。
「おまえ、こんなところで何しよんかぁ!?さっさと家に帰れっ」
行きかける人々が立ち止まります。
その指導者にとって、私はいつまでも子どものままなのでしょうね。
そして、(子どもが)繁華街を歩いていてはいけない。
不良とまちがわれるとの、心遣いからだったと思います。
その方と酒を飲むと、そのことを話しますが、本人は「そんなこと、あたっけ?」です。
今日は、Kくんと話をしていて、その出来事を思い出しました。
夕暮れが近づいてきました。
囲ひとりし三葉の風のわたるなり 吉田冬葉
by yamagoya333
| 2006-05-29 00:41
| 山小屋日誌