2006年 07月 08日
身勝手
「自給自足らず」さんと、「シュラフ」さんのご指導で、懸案の草刈りが何とか終わりました。お二人に感謝です。
二人がするように、肌理(きめ)細かくすることはできませんでしたが、お山がさっぱりしました。
草刈り機を使うのは、今回が初めての経験でした。
頼る者がいないとなると、人は何とかするものですね。
誰かにしてもらおうという「甘え」がありました。反省!
草刈りが終わって、休んでいると、野原の状況はすごいことになっていました。
突然、草を刈られて行き場をなくしたバッタや蛙たちは、開けた野原に身をさらすことになります。
鳥たちが、それを見逃すはずがありません。
野原には、多くの鳥たちが降りてきて虫たちを啄(ついば)みます。
こんなこともありました。
椿の木の根元の草を刈っていました。
草刈り機の回転している「刃」が、椿に触れて「ジャッ」と音をたてました。
思わず「ごめんね」と言いました。
刈られて地面に横たわっている「雑草」が「じゃぁ、おれたちは?!」と、反問しているような声が聞こえくるように感じました。
椿がかわいそうで、雑草はそうではないという図式は、何か矛盾しています。
「自然を・・・」と、よく口にします。
人間に都合のよい「自然」を振り回している「身勝手さ」を感じました。
でも、いずれグングンと雑草たちが、また復活を遂げるでしょう。
そのときは、きっと、うとましく感じると思います。
やりきれない思いで、作業を続けました。
『雑草』 北川 冬彦
雑草が
あたりかまわず
伸びほうだいに伸びている。
このけしきは胸のすく思いだ、
人に踏まれたりしていたのが
いつのまにか
人のひざを没するほどに伸びている。
ところによっては
人の姿さえ見失うほど
深いところがある。
このけしきは胸のすく思いだ、
伸びはびこれるときは
どしどし伸びひろがるがいい。
そして見ばえはしなくとも
豊かな花をどっさりと咲かせることだ。
by yamagoya333
| 2006-07-08 08:35
| 山小屋日誌