2007年 07月 12日
だけど ・・・
私は今、グランドの芝生に腰をおろしている
トラックを一人の少年が駆け抜けた
しなやかに、その肉体を弾ませた遠い日の自分を重ね合わせる
駆けることの出来ぬ自分を嘆くまい
私は今、自分の想いを大空を舞う鳥に託すことが出来る
私は、風が運んできてくれる木々のメッセージを受け取ることが出来る
わたしも、夕陽に「さよなら」の挨拶を送ることが出来る
明るい陽射しが、私の坐っている芝生に降り注ぐ
飛び跳ねた少年の日のわたしが、カチリと一枚の写真
それは、芥子色に
by yamagoya333
| 2007-07-12 10:08
| 山小屋日誌