2008年 05月 09日
・・・ といへども
家の近くに、白藤が咲きました。
白が、お日様に映えて綺麗です。
高浜虚子の作品に、こんな句があります。
白牡丹というふといへども紅ほのか
大正十四年五月十七日作。
【通訳】 … (かつて見た白ボタンを脳裏に描いて)真白い白ボタンという名で人はよんでいるけれども、よくよく見れば、花のどこかに、ほんのりと紅をさしている。 (楠本憲吉 解説)
<季語>牡丹(夏)
思い込みを捨てて、しっかりと対象を見つめる虚子の鋭い眼光が彷彿としてくる作品ですね。
では・・・・
by yamagoya333
| 2008-05-09 07:42
| 山小屋日誌