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妹の丹精 巻の壱

 妹の趣味は園芸です。
 時間が出来ると、土をいじっています。

 家には花が絶えません。
 妹のお陰です。

 妹の丹精を、ご覧ください。



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       菫程すみれほど小さき人に生まれたし     夏目 漱石



 文豪・夏目漱石の俳句です。
 漱石が俳句を作っていたなんてと、驚く方もいらっしゃることでしょう。

 【通訳】 … うららかな春の大地に咲いているスミレは、小さくてちょっと目立たない。しかしよく見ると、そのかれんな姿はなんと美しいではないか。自分も、できればこのスミレのような人間に生まれてみたいものだ。  (楠本憲吉 解説)
 <季語>菫(春)

 漱石は、正岡子規と東大で出会い、俳句や漢詩を作ることで、親交がありました。
 正岡子規は、日清戦争の従軍記者として清の金州に渡りましたが、病を得て帰国した際、松山中学いた漱石の所に立ち寄ります。(子規の紹介で、漱石は松山中学に赴任します)

 子規は、約一ヶ月、松山(子規の故郷)の漱石の家に同居します。
 それを機会に、漱石は俳句を熱心に作り始めます。


 菫の俳句に戻りますが、筆者が学生時代にこの句に出会ったとき、思わず「ぷっ !」と、笑ってしまいました。

 漱石にイメージからすれば、ちょいと可愛らしすぎると、感じました。

 家庭人としての漱石は、厳格な父親であったようです。
 しかし、その厳しさの裏返しを、このように表現したと思うと、ほほえましくもあります。

 みなさんは、いかがお感じでしょうか。
by yamagoya333 | 2008-05-09 18:07 | 山小屋日誌