2008年 05月 11日
虎杖
のどが渇きます。
水筒の水は、できるだけ倹約したい。
次の水場までは、不確定要素があります。
山道に、ポコンと生えている植物があります。
それを、ちぎり取って、皮をむきます。
水気を含んだ茎が、姿を見せます。
パクリと、噛み切ります。
口の中で、噛み噛みすると、ほどよい酸味を含んだ汁が出てきます。
かすを、ぺっぺと吐き出しながら、次の一口を。
これで、のどの渇きは癒えてしまいます。
それが「虎杖」です。
漢字検定1級からの出題です。
「虎杖」なんと、読むのでしょうか??
筆者の所では、「カワタケ」とよんでいます。
正解は、「いたどり」と読みます。
根茎は、漢方薬として、利尿・咳止めなどに効くそうです。
「痛みを取る」から「いたどり」となったとか、ならなかったとか。
南紀勝浦の備長炭の炭師「自給自足らず」さんが、山小屋を訪問してくれました。
この「虎杖」は、食べると美味しいんだそうです。
彼の住んでいる和歌山では、「ごんぱち」とよばれて、春の山菜として一番人気があるのだそうです。
早速、料理をしてくれました。
熱湯につけて、皮を剥きます。
熱いですぅ~~っ!
鍋で茹で上げます。
冷水で晒します。
はい、できあがり。
油揚げと煮ると、美味しいんだそうです。
今回は、琥珀ジャーキー用のタレに漬け込んだ「ササミ」と一緒に!!
茹で具合と、煮具合が、微妙なんだそうです。
こう気を遣う料理も、たまにはいいですね。
いつも、大雑把ですから。
虎杖のぽんと折れると折れざると 永田 耕衣
by yamagoya333
| 2008-05-11 23:55
| 山小屋日誌