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受講生のみなさま

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               『イス』 高田敏子

         イスは
         ふるさとの森林を
         夢みている

         若木の姿にかえって
         葉をそよがせ
         枝に小鳥を
         さえずらせている

         人はイスにすわると
         優しい目になる

         空の青さに気づき
         遠い面影を追い

         心の音楽に
         耳をかたむける


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 「団塊世代の活躍セミナー」の受講生のみなさま

 本日は、私の拙(つたな)い話を最後まで聞いていただいてありがとうございました。
 また、「さくら工房326Ⅱ」へようこそ!

 みなさまに、心を込めて高田敏子さんの「イス」という詩を贈りたいと思います。
 これまで、家族や社会のために一生懸命働いてこられて、本当にお疲れ様です。
 これからゆったりとした時間の中で、飾らない自分を表出されてはいかがでしょうか。

 離陸までには、まだ時間があると思います。
 それまで、自分が何をやりたいのか、何にずっと興味を持ち続けられるかを探してみてはいかがでしょうか。

 ここ「山小屋⇒筆者」の世界が、自分探しのヒントを提示できたら嬉しいなと思っています。

 もし、お気に入りのものが見つかりましたら、だめでもともという軽い気持ちで動き出してみませんか。

 また、私と一緒に何かやりたいというご希望がございましたら、どうぞ山小屋へ上がってきてください。大歓迎です!!

 何も用事がなくても、時間が許すなら、どうぞ山小屋へ!
 そんなときは、一緒にお酒を飲みましょう!(これが一番いいかな?
 ここで、「自分探し」或いは、自分の興味がある(持てる)ことを、一緒にやってみませんか。

 こんなことを書いている「私自身」が、一番わくわくしています。



 冒頭の「椅子」の写真は、ブログを通じて知り合った kinokoji さんの手によるものです。
 損得抜きで、いいものを創りたいという木工に対する真摯(しんし)な態度には頭が下がります。
 私が大変尊敬していいる方の一人です。
 そんな kinokoji さんが、心を込めて作り上げた作品です。

 肘掛が「片方」しかないことにお気づきですか?
 この世に二つとない素晴らしいものです。

 今回は kinokoji さんの許可を得て、この写真とデッサンを使用させていただきました。
 みなさまのイメージにぴったりだと思うのですが、気に入っていただけましたでしょうか。

 なお、「ふるさとの森林」のイメージは、秋の山小屋の風景です。

 みなさまのこれからの益益の「活躍」を心から願うものであります。

                         山小屋亭主 軽薄・敬白

 *kinokoji さんのブログです。青い部分をクリックしてみてください。
「木の気持ち」


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by yamagoya333 | 2006-06-30 00:50 | 山小屋日誌

「やってますかー?!」



 以前、「ある神父さんの思い出」という記事を掲載しました。
 記憶にある方もいらっしゃるかもしれません。

 失礼ながら、私は、その神父さんのお名前を失念しておりました。
 その神父さんは、自分のよき思い出の中だけで存在し続けるものと思っていました。
 今となっては、お名前を思い出すよすがもありませんでした。
 でも、この経験はだれかに語りたいと、いつも思っていました。

 神父さんの記事を書いたのが、2005年2月28日。その後、ハンガリーのワインが手に入ったので、そのことを踏まえて、2005年8月30日にもう一度、記事にしました。

 10月に「さくら工房326」(旧ブログ)に、「ひこいます」さんという方から、その神父さんのお名前が「ホルバート」であること、残念ながら亡くなってしまっているという内容の書き込みがありました。

 その後、その「ひこいます」さんと連絡をとろうと何度も試みましたが、彼のブログはそれ以来、記事の更新がなく現在に到っています。

 インターネットの力とは、すごいものがあると実感しました。
 ネットに記事を掲載しなければ、ホルバート神父さんのお名前を知る機会は なかったかもしれません。(完全には否定はできませんが)

 今回、「団塊世代の活躍セミナー」で、講師を務めることになり、話の草稿を練っておりました。
 その中で、ホルバート神父の話をしようと思ったのです。人前で話すからには、もっと神父さんのことを知りたいと思うようになりました。

 先日、思い切って、津和野カトリック教会へ電話をしました。ロバート神父(帰化名・木村信行神父)が応対してくださいました。今回のセミナーでホルバート神父の話をしたいのだが、いろいろと教えてもらえないだろうかとお願いしました。
 木村神父は、私のあつかましい申し入れに、快く応じてくれました。。

 その後、FAXでいろいろな資料を送ってくださいました。
 その中に、ホルバート神父の写真があったのです。コピーの粗い粒子による肖像ですが、確かにあの神父さんです。「やってますかー」と語りかけてくださっているような、懐かしいお顔です。思わず、涙がこみ上げてきました。

 木村神父の話や資料によるホルバート神父の年譜
   1924年 ハンガリー・ブタペスト生まれ
   1943年 共産政権(旧ソ連)を逃れ、バチカンへ イエズス会入会
   1954年 司祭叙階 
   1955年 来日 以来日本の教会で勤務
   1961年~70年 彦島教会(下関)
             ※この間に「ひこいます」さんとの関係が
   1972年~87年 津和野教会
   1987年3月31日 帰天 

 ホルバート神父は、共産主義下の故国ハンガリーを出国しようと、列車に隠れていましたが、遅れてきた友人のためにその場所を譲りました。しかし、その列車がソ連軍の検閲を受け、逃げ出した人たちは射殺されたそうです。ホルバート神父は別の方法で出国するのですが、友人に場所を譲ったことが皮肉な結果となり、そのことがいつまでもわだかまりとして記憶に残っていたそうです。

 いわゆる亡命者には国籍がありませんから、長い時間をかけて「スペイン国籍」を取得して、日本へ赴いてきたそうです。

 ※ この話を聞いて、私は「ペトロ岐部」という江戸時代に殉教した日本人神父のことを思い出しました。このことは、いつか記事にしたいと思っています。

 私が、教会へ電話をした日の午後2時過ぎに、木村神父から電話がありました。
 私の担当する講座の内容や草稿をFAXで送っていたのを読まれたのでしょう。
 「ホルバート神父の本を送ってあげる。30日に間に合った方がいい。大丈夫、私は山口の図書館へ行けば、読めるから。送る、送ってあげる」
 本はコピーをして送り返すからと言っても、「大丈夫!」の返事でした。
 次の日の朝10時に、速達でホルバート神父の追悼文集「道のりを走り尽くして」が届きました。
 思わず「ホルバート神父が、私に会いに来てくれた」と思いました。
 むさぼるように読み上げました。私の中で、新たなホルバート神父が像を結びました。

 私が「ある神父さんの思い出」という文章を書いたときに、こういう形で帰結するとは想像だにしていませんでした。何か不思議な力を感じています。 
 木村信行神父に心から感謝いたします。

 6月30日は、いつもの自分、等身大の話をしてきます。


       初蝶や吾三十の袖袂     石田 波郷

 (はつちょうや わがさんじゅうの そでたもと)
 *「三十にして立つ」という言葉があるが、自分もその三十歳になった。この春はじめて見る蝶の新鮮な姿のように、わたしもここで新しい決意をして、未来を切り開いてゆこう。無為に過ごした過去を反省してみると、いささかな後悔がわいてくる。(楠本健吉・解説)

「ある神父さんの思い出」
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by yamagoya333 | 2006-06-29 08:14 | 山小屋日誌

こんな日も

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          藤袴手に満ちたれど友来ずも     橋本 多佳子



 *藤袴(ふじばかま)「秋」 川原の土手などに自生するキク科の多年草。秋の七草の一つ。初秋、茎の先に淡紅紫色の筒状の花をほうき状につける。花も葉もよいにおいがする。


 季節はぴったりではありませんが、こんな日があります。
 いいお酒が手に入り、「一人で飲むのももったいないな、誰か来ないかな」と思っていても、だれも訪ねてこない日もあります。
 いや、そんな日が多いか!?

 多佳子の作品の「手に満ちたれど」という表出からは、「お友達にみせてあげたい」「いっしょにこの幸福感を味わいたい」という静かな期待が読み取れます。

 「友の訪れを待つ」、なんとわくわくする時間でしょう。
 しかし、「来ないのかしら」と意識し始めると、心の中に少し重いものがきざしてきます。
 ・・・・「それでも、もうじき来るのではないかしら」という思いとの鬩(せめ)ぎ合いが続きます。
 あるとき、「もう来ない」という確信に到り、「まあ、それもいいかしら」
 今日は、この花を花瓶に生けておきましょう。
 明るく気分転換!

 多佳子は、一時期「待つ」という立場に身を置いてきた人のようです。
 彼女は、小倉中原(なかばる)の櫓山(やぐらやま)にモダンな英国風の家を建て、夫とともに大阪から移り住んできます。のちに、この家は「櫓山荘・ろざんそう」と呼ばれます。
 夫(豊次郎)は、文化人との付き合いがあり、周囲の素晴らしい景観を慕って多くの文化人が櫓山荘を訪れています。

 多佳子は、杉田久女・竹下しづの女とともに高浜虚子と櫓山荘で出会います。
 その後、多佳子は「俳句」の道を進むことになります。
 大正9年から昭和4年までの9年間、多佳子は櫓山荘で過ごします。

 櫓山荘は、小倉を訪れる有名人や文化人の「迎賓館」としての性質を帯びるようになりました。
 多佳子は、客を「迎える」「待つ」ことが生活の一部になってきます。

 「藤袴」の句は、そんな「公務」ではない「プライベート」な軽い失望感を詠みこんでいるものではないかと思います。


 櫓山荘は、国道3号線から分岐した道路が199号線に合流する「中井浜」というところにあります。ちょっと見た目にはこんもりとした小山にしかみえませんが、行ってみると・・・

 北九州は、ひところ「文化の砂漠地帯」と呼ばれた時期がありました。(過去形でいいのかな?
 そんな小倉の町に文化の苗を植えて、育ててくれていたのですね。
 その種は「わたぼうし」となり、新しい芽がでて、広がっていったものと思います。

 橋本多佳子が小倉に住んでいたことは知っていましたが、こんなところに居を構えて、「文化サロン」の女主であったことなど、これまで知りませんでした。
 ある方の案内で、土砂降りの雨の中、櫓山荘を訪れました。

*櫓山荘を偲ぶ
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*櫓山荘の基礎 赤いレンガが敷かれている
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*冒頭の写真は、「食堂」があった場所が示してある
 そのほかにも、「暖炉」「広間」などレンガに彫り込みがある

*櫓山の頂上の 「石舞台」に到る
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by yamagoya333 | 2006-06-28 09:40 | 山小屋日誌

一服

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 約一ヶ月かかったデスクワークが、完全脱稿しました。
 梅雨の晴れ間、合馬(おうま)というところへ、気分転換を兼ねて散策してきました。
 合馬は、全国的にも有名な筍の産地です。
 北九州でも、「合馬産」の筍といえば、通常のものよりも1・2割高値で取引されます。
 また、北九州の筍といえば、「合馬」ブランドです。

 そこにある「梅林」へ赴き、季節外れの梅を観賞してきました。
 谷川が、折からの雨を集めて真っ白に泡立ちながら勢いよく流れていきます。

*名前も知らない とんがりお山
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 写真に撮ると、そんなに尖がっていませんね。(いつまでも腕前が・・・

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 鳥を撮影した写真は初めてUPするのではないでしょうか。
 たぶん、鷺(さぎ)だと思うのですが、間違っていたらごめんなんさい。
 車を横付けして、エンジンをかけたままでも撮影に応じてくれました。

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 どこか超然とした様子が印象的でした。


       父の日の鷺の卵は掌に青し     相葉 有流
 
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by yamagoya333 | 2006-06-27 06:35 | 山小屋日誌

いとなみ


 小屋の見回りは、ほんの一時でしたが、その間にも鳥や虫たちが「おい・オイ」と、入れ替わり立ち代り「挨拶」に来てくれました。

 人間のわがままや思い付きと「適当」に付き合ってはくれながら、その実、彼らはしっかりと自分たちの「営み」を続けているのです。

 こちら人間は、そのような健気な姿を見るにつけ、感傷的な気分になってしまうことに自家撞着としか言いようのない、ほろ苦さを味わってしまいます。

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 このシオカラ蜻蛉は、愛嬌のある方で、私がカメラを向けると、位置を変えては「ポーズ」をとってくれるのです。何度もシャッターを押して満足していると、至近距離にとまって、「もう、いいのかい」とでも言うかのように、すてきな羽の形を見せてくれるのです。

 何枚も写真を撮っておきながら、お粗末な写真で申し訳ありませんが、どうか一つ、かの蜻蛉さんの「志」の一部でもお受け取りください。

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 梅雨空のうっとうしい情景が出ているでしょうか。






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 はい、元気でぇーーすっ!!
 バッタや小さな虫たちも「営々」と自分たちの生活を続けています。

 こうしている間も、かのバッタ君は人間や鳥たちからの捕獲の手が延びてくる危険性を充分意識しながら、最大の関心事であるところの「食事」をしているのですね。
 人間の目から見れば、のんびりとした情景ですが、彼らは常に戦時下の緊張状態に身を置いているのですね。
 
 たとえ、気紛れな人間が気づいていなくても、・・・です。
 われわれ人間は、自然に対してもっと謙虚に!!


       蜻蛉に空のさざなみあるがごと     佐々木 有風


*気紛れな筆者は、一日に2つ3つと記事を書くことがありますので、ちょっと下のぶんんも確認してくだされば、ありがたいです。勿論、徒労に終わる可能性の方が「大」ですが。
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by yamagoya333 | 2006-06-24 09:50 | 山小屋日誌

うぇーーn


 先日、山小屋にはいっぱい・いっぱーーいの雨が降りてきました。
 見回りに行ってきました。

 雨のために、どこかで電線がショートしたようです。
 そのため、冷蔵庫の電気が止まっておりました。
 冷たいビールが・・・・

 早速、電気屋さんにみてもらうことしました。
 お返事は、来週天気が落ち着いてからだということです。

 小屋の中は、雨漏りもなく、被害というほどの状況は確認できませんでした。

 しかぁーーしっ!!

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 竹林の中の小道です。
 道が「川」の状態です。
 山が吸いきれなかった水を吐き出しています。

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 普段は見られない「 little 滝 」が出現しました。
 思った以上に水の流れは速いですよ。

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 現在の山小屋に足りないものは、この水のある風景です。
 昔は、この写真のように水が流れていたようです。
 川の跡と思われような形状と水辺の木が群生しています。
 今回の雨が契機になって、この状態が維持できればいいのですが。

 みなさまのところに、雨の被害がないことを祈っております。


       見ておきし都忘れにあともどり     田中 秋琴女
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by yamagoya333 | 2006-06-24 09:28 | 山小屋日誌

そうきたか

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 本日は、朝から「けんちゃん」が上がってきてくれて、山小屋の「雨どい」の修理をする予定でした。
 そうです、「予定は未定」
 朝10時くらいから、雨が降り始めて、計画は中止!

 朝からやっていた、デスクワークを続行!
 もう、秋田、あっ!飽きた!

 これから、俳句の謂れがあるという「櫓山公園」というところへ出かけることにしました。
 雨の中で、昔の情緒に浸ってきましょうかね。



       憂きことを海月に語る海鼠かな     中村 草田男


 海月(くらげ)⇒夏   海鼠(なまこ)⇒冬
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by yamagoya333 | 2006-06-22 13:54 | 山小屋日誌

都会の

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 こういう風景は、少し不自由を感じますね。
 でも都会では、こういう「条件付」のものが多いですね。
 夕陽を撮ろうとすれば、必ず電柱や電線が画面の中に入ってきます。
 それを邪魔者だはと思わず、仲間の一人だとして受け入れるのも一つの方法ですね。

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 左の建物は、北九州の基幹病院の一つです。
 多くの方が、病気や怪我と闘っています。
 その方たちに、夕陽がやさしくささやきかけています。


       夏至という寂しさきはまりなき日かな     轡田 進
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by yamagoya333 | 2006-06-21 14:09 | 山小屋日誌

仕事場へ

 本日は、仕事場までの道の風景を数枚、お目にかけましょう。
 そこへは(曜日によって、行き先が違う)、自宅から約12キロの距離です。
 さて、そこで問題です。
 その支所までたどり着くまでに、いくつの信号機があるでしょうか。

 写真を見ながら、考えてください。

* 河内貯水池 今日はボートの練習をしていました
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* 遠くに眼鏡橋
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* 眼鏡がふたつ
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* 竹林の中を道が・・・
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 さて、いくつでしょうか。
 正解は、5つです。
 約30分のドライブで到着です。
 信号が少ないので、かかる時間に誤差があまりありません。


     梅雨晴れやところどころに蟻の道     正岡 子規

 
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by yamagoya333 | 2006-06-20 23:04 | 山小屋日誌

そして

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 かしましい小鳥たちの鳴き声に目が覚めてしまいました。
 
 「そして」、朝日が昇ってきました。
 昨日の夕陽と同じように見えますね。
 写真の上部に青の色が残っています。
 朝日にしては、少々穏やかな感じがします。
 この写真を撮影したのが、5時15分。
 筆者の部屋からの写真です。

 現在、午前5時33分。
 記事を書いている間も、刻々と変化します。
 朝日は、もうすっかり元気になりました。
 「今日も一日、頑張っておいで!」と、励まされているようです。
 ちょっと、緊張してしまいます。

*もう ぎんぎんです!(5時59分 撮影)
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 今日も、皆様にとって、楽しい一日でありますように。

*目覚めたばかりの おらが村?
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     夏つばめ山に紛れては空に     岡本 苔水
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by yamagoya333 | 2006-06-19 05:47 | 山小屋日誌