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山小屋亭主 山を下りる

 山小屋亭主は、山を下りることになりました。

 明日から、昨年から通っていた高校に勤めることになりました。
 話をいただいて、10日ほど考え込みました。
 結局、高校の先生を選択しました。
 自分に課せられた任務を全うしようと思い至りました。

 フルタイムでの勤務ですので、これまでのように、山の管理ができません。
 山は、荒れると思います。
 これまで、こつこつと手を入れてきたのですが、仕方がありませんね。


 新たな世界で、新しい人との出会いに期待を寄せています。
 決して平坦な道ではないことは、覚悟しています。
 それでも、胸がわくわくしています。

 ろーとる新人先生、明日から出発です。


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       入学の吾子あこ人前に押しだす     石田 桂郎
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by yamagoya333 | 2010-03-31 21:05 | 山小屋日誌

卒業旅行

 
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 気分転換に、 「みすゞ潮彩号」という列車に乗ってきました。


 下関から仙崎まで、2時間かけて走る特別仕様の列車です。

 


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 列車は、山陰の海岸線を走ります。
 その秀麗な景色を眺めるために、シートは全て海の方向を向いています。

 途中、「ビューポイント」と呼ばれる所で、しばらく停車し、ゆっくりと美しい景色を楽しむことができます。


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 「みすゞ潮彩号」というネーミングは、なんとなくお分かりでしょう。

 終点の「仙崎」が、童謡詩人「金子みすゞ」のふるさとです。
 それにちなんでのことです。

 この列車には、ボランティアの方が、乗り込んでいました。
 「ビューポイント」では、かの地の歴史や説明をしてくれます。

 極めつけは、これです。
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 「金子みすゞ」の生涯を、紙芝居で演じてくれます。
 よく声の通るSさんです。(写真の掲載は、本人の了解済みです)
 小さな声ですが、情感あふれる語りで、聴衆を魅了します。



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 仙崎で、Sさんとお別れです。

 帰りは、長門から山陽の厚狭あさに向けて、中国山地を縦断しました。
 所によって、気温が違うのでしょう。
 桜の咲き具合が、多かったり少なかったりと、車窓からの景色は、見ていて飽きることはありません。

 行きは「海」、帰りは「山」の景色を堪能してきました。

 心も頭も、すっきりしました。


       春の海かなたにつなぐ電話かな     中村 汀女
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by yamagoya333 | 2010-03-30 22:37 | 山小屋日誌

卒業す

 30年間勤めてきた学習塾を卒業した。

 トータルで、3000人の高校受験のお世話をしてきた。

 何時限の授業をしたことだろう。
 ひとつ一つの授業を大切にしてきただろうか。
 何か一貫したものがあったろうか。


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 塾を退くと決めた日から、毎日の授業が愛おしく思えてきた。
 あと何日、あと何回と、カウントダウンが始まった。


 厳しく、怖い先生だと言われた。
 また、そうしてきた。

 こいつだけは、思い通りにならない。
 絶対、見逃してはくれない。
 いつも、自分の前に立ちふさがる。
 いやなやつだ。

 生徒は、こんなふうに感じてきたはずだ。

 こんな大人が一人くらい、いたほうがいいと信じてのことだ。
 それがよかったかどうか、結論はまだ出てはいない。

 同僚が、筆者の去ることを、生徒たちに告げていたようだ。
 生徒に最後の挨拶をした。

 女生徒の何人かが、泣き出した。
 驚いた。
 厳しい先生が、居なくなることを喜んでも ・・・

 ノートを破ったものに殴り書きで、手紙を書いてくれた。
 リボンの付いた箱を生徒が手渡してくれた。 コーヒーカップだった。
 先生の名刺をくれと、言ってくれた生徒も ・・・
 「漢字検定」を受けてみると、はなむけの言葉にしてくれた。
 「先生のブログ、見ているよ」とも ・・・

 塾での30年間が、頭の中で走馬灯のように、ぐるぐると廻る。
 最後の授業で、すべてが薔薇色に染まった。

 嬉しかった。


       校塔に鳩多き日や卒業す     中村 草田男

 
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by yamagoya333 | 2010-03-30 21:30 | 山小屋日誌

道具作り X脚

 山小屋では、一人で作業をすることがほとんどです。

 もう一人いて、ちょっとだけ、支えていてくれたら、作業が捗るのにと思うことがあります。

 

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 もう一人いないと、できない作業もあります。

 先日、中の息子が、手伝ってくれました。



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 丸太を切断するための台です。

 二人いると、簡単に組み立てができます。

 部品は、山から切り出してきた木材で、まかないました。
 何組ものパーツを準備しました。

 現在、かかっている作業で活躍中です。



       かなしき事のつづくに草が萌えそめし     種田 山頭火
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by yamagoya333 | 2010-03-23 23:39 | 山小屋日誌

不思議やな

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 名残の雪景色を、たくさん写真に撮りました。

 中には、不思議に感じる一枚があります。

 一尾の魚が、こちらに向かって、泳いできている図に見えるのですが、みなさんは、いかに??

  
       鮟鱇あんこうの骨までててぶち切らる     加藤 秋邨
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by yamagoya333 | 2010-03-16 20:45 | 山小屋日誌

焼酎顔

 先日、ある塾の卒業パーティーで、石窯を使ってピザを塾生たちと一緒に焼きました。

 未経験の生徒がほとんどでしたが、果敢にチャレンジしてくれました。
 楽しい時間を過ごしました。

 別れ際に、塾長先生が、お礼?に、袋を手渡してくれました。
 いわくありげな「焼酎」でした。

 筆者は、「焼酎顔」なのでしょうか。
 頂き物といえば、「焼酎」ばかりです。

 目のたるんだ間抜けな顔は、どこか焼酎を連想させるのでしょうか。
 あるいは、焼酎を「生・き」でもぐびぐびやりそうな、酒豪と見間違えるのでしょうか。
 決して、焼酎が嫌いなわけではないのですが ・・・

 本人は、遠くを見やりながら、ゆっくりとグラスを傾ける哲学的な「ビール顔」だと思っているのですが ・・・


       焼酎にゑうてあざける浪高し     森川 暁水

    
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by yamagoya333 | 2010-03-15 23:12 | 山小屋日誌

非日常的な

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 暖かい地に住む筆者にとって、雪景色は、非日常的なものです。


 降り積もった雪が、異様な形をしているのを見ると、はて、これは何だったっけと、手で雪を払いのけて確認したくなってしまいます。
 
 そこにある物すべてが、白い雪の下で、、ひっそりと息をしながら、雪解けを待っているのですね。
 そう思うことで、一面の白い世界も、なんだか温かく感じてしまいます。
 たぶん、それは、非日常的な経験だからなのでしょう。


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 雪の原に陽光が差してきました。

 木立の影が、白い雪の上に映えています。


 その情景が、刻々と変化するのです。

 お日様が、雲に隠れると、スイッチを切ったように、さっと影の姿が消えてしまいます。
 濃淡のある雲の中に、お日様が入り込むと、影の明るさが増したり、減じたりと、見ていても飽きることはありません。

 幻想的な風景です。


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       きつつきの来て雪晴ゆきばれの直ぐなる樹     大野 林火
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by yamagoya333 | 2010-03-14 22:52 | 山小屋日誌

わたし一人の私

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 昨日は、大きな仕事の区切りがついて、初めて一人で、のんびりと山小屋で過ごしました。



 好きなところで焚き火を

 はたと、思いついて、ビールをあけ

 小鳥が鳴いて、筍掘りを始めてみるかぁ?!

 のこぎりを見つけたので、棚をしつらえて

 さつま芋が袋の下に隠れていたので、アルミふぉい~~るにくるんで、焚き火の中に

 冷蔵庫を開けて、出してきた物を、むいたり切ったりしていたら、変なパスタが出来上がり

 初蝶に、ビールの追加を注文し

 静かにしていると、眠くなる

 強い風が吹いて、焼き芋を思い出し


 なんだかわからぬまま、とりとめもなく、一日が終わったとさ ・・・

 おわりぃ


       生きの身のからくりゆる余寒よかんかな     石塚 友二


 *「余寒」(春」 … 寒が明けてからも、なお寒さが残っているのをいう。「残る寒さ」ともいう。
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by yamagoya333 | 2010-03-13 22:41 | 山小屋日誌

明るい陽が

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 雪の夜が明けて、山小屋へ上がってみました。

 折からの陽光に、雪が解けだして、森の中は、水の音がします。

 雪の重さにたわんでいた枝が、シャッと残りの雪を跳ね上げます。
 みぞれのような雪交じりの「雨」が降ってきます。

 森の中は、鳥の鳴き声も混じり、にぎやかです。



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 誰かが雪の原を歩いた跡ではありません。

 そうです、イノシシの足跡です。
 複数の足跡が確認できます。
 寒い雪の中を、必死で餌を求めての行進だったことでしょう。

 イノシシの苦労が思いやられます。


 地面には白いコーティングがなされており、外での作業は見送りました。

 山小屋の周りの細々とした補修に専念しました。
 一日が終わっても、いったい何をしたのやらと、首を傾げたくなるほど、作業は遅々としてはかどりませんでした。

 明日は、作業する条件がよくなると思われます。
 お日様も期待できそうです。
 筍でも掘ってみましょうか。


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       春の雲人に行方を聴くごとし     飯田 龍太
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by yamagoya333 | 2010-03-11 21:12 | 山小屋日誌

砥石を研ぐ

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 先週、東朽網市民センターの「刃物研ぎ講座」を受講してきました。

 包丁が切れなくなっては、新しいものを買ってくるといった、道具の手入れができない男でございます。

 今回は何とか、一本でも包丁の切れ味が上がるようにと期待して、出かけていきました。


 講師のY先生は、とても熱心な方で、素人にもわかりやすく指導してくださいました。


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 筆者も、間違えながらではありましたが、一本の包丁を研いで、合格をいただきました。
 これで、山小屋の「包丁たち」が、生き返るぞぉ~~っ !

 一番よく使う道具「斧・よき」も、ちゃっかり持参しました。
 これも、時間がかかりましたが、何とか研ぎ終わりました。

 これからも、自分で手入れができそうです。
 うれしいな。


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 今回の講座を受講して、一番勉強になったのが、先生の「砥石といしを研げ」という教えです。

 刃物を研ぐためには、それを研ぐ砥石の手入れをちゃんとやってから、研ぎにかかりなさいということです。
 砥石の面が平らでないと、刃物はうまく研げないとのことでした。

 一回の講座では、入門の一歩手前くらいでしょう。
 継続的な修業が必要だと痛感した楽しい講座でした。


       鯛の彩うつる庖丁始めかな     秋元 不死男    
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by yamagoya333 | 2010-03-10 13:56 | 山小屋日誌