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春に

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 春を思わせる緩やかな陽光が、夕方の森に降りてきました。

 クヌギの下にたたずめば、気持ちがゆっくりしてきます。

 現在、このクヌギの奥の森の木を伐採しています。

 「本家の桜」が、この森にあります。
 蔓が生い茂り、周りの木が桜を囲んで日当たりが悪くなっています。

 桜のころになると、今年も本家の桜は、咲いてくれるだろうかと心配します。
 かなりの老木です。
 大きな枝がちて、かたまりで落ちてきそうなものもあります。

 もっと早く間伐してあげればよかったと、後悔しています。

 もうすぐ、作業が終わります。
 そのときは、すっきりした「本家の桜」を見てください。

 いつも、4月中旬に、つつましく花を咲かせてくれます。
 花見の時期を逸した方は、是非とも上がってきてください。



       春の雲人に行方を聴くどとし     飯田 龍太

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by yamagoya333 | 2011-02-27 12:13 | 山小屋日誌

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 何かの動物の貌(かお)に見えますか。

 山小屋亭主は、現在森の中で、樵(きこり)に精を出しております。
 何本もの木を伐採しました。

 その森の中から、木を運び出しています。

 ふと見ると、森の中に、朽ちた木の幹が横たわっていました。






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 鳥が、営巣えいそうしたあとです。
 きっと、このうろの中で小鳥のひながかえって、にぎやかだったことでしょう。
 
 たぶん、親鳥たちは、この穴から、餌を求めて、何度も飛び立っていったのでしょう。


 そして、雛が育ち、巣立ちの日を迎えたことでしょう。


 こんな営みが、山小屋の森の中であったのかと思うと、わくわくしてしまいます。


       巣の鳥や見まじきものを見し思ひ     西村 白雲郷

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by yamagoya333 | 2011-02-20 23:07 | 山小屋日誌

荼毘

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  だび 【荼毘/荼毗】

  (パーリ)jhāpeti、あるいは、これに近い俗語の音写。焼身・焚焼の意》死体を焼いて弔うこと。火葬。


 鵯(ひよどり)が、死んでいました。
 何の外傷もありません。
 たぶん、天の神様に召されたのでしょう。



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 安らかな死に顔です。
 きっと、天国の門を、にこやかに通り過ぎたことでしょう。
 昨日、この場所には、鳥の姿は、ありませんでした。
 何らかの事情で、本日が命日になったのでしょう


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 本日は、飼い犬の「ジロー」と一緒でした。
 鎖をはずして、思う存分野原を走らせました。

 鵯の屍骸しがいを見つけた瞬間、ジローが、これを食べてしまいそうな気がしました。
 「鳥インフルエンザ」という言葉が、脳裏をぎりました。


 「荼毘に付す」ことにしました。
 「荼毘」=火葬です。

 煙と共に、天まで昇れ !!



       有る程の菊げ入れよ棺の中     夏目 漱石

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by yamagoya333 | 2011-02-20 22:15 | 山小屋日誌

マドンナの世界

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 山小屋のシンボルツリー「マドンナの桜」です。
 白い世界の中に埋もれています。

 しかし、この桜の枝枝の中に、私たちの知らない世界が ・・・


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 自然の摂理を素直に受け入れ、その厳しさに耐えています。

 いつか、自らの木が、こんもりとしたピンクの茂りになる日を夢見て ・・・


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       雪に来て美事みごとな鳥のだまり居る     原 石鼎

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by yamagoya333 | 2011-02-13 21:17 | 山小屋日誌

兆し

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 山小屋を含めた皿倉山一帯は、藪椿やぶつばきの自生地として知られています。

 毎年11月の終わりから、紅い花を咲かせて、寂しい冬の季節にいろどりを添えてくれます。

 しかし、今年は、いつまでたっても花びらを開いてはくれません。
 自然界の異変を藪椿たちが察知して、咲き控えているのでしょうか。




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 雪を避けられず、冷えに冷えています。
 じっと、寒さを耐えているようにもみえます。


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 この冷え込みが、かえって開花のスイッチを押すことになるのかもしれません。

 つぼみは、もうほころびかけています。


       雪にいえて五弁うるめる白椿     古沢 太穂

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by yamagoya333 | 2011-02-13 11:54 | 山小屋日誌

白い一日

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 今朝山小屋に上がると、うっすらとお日様も顔を見せて、作業ができるかなと思って、その準備をしていました。

 荷い籠にないかごに道具をセットして、現場に向かおうとしたところ、細かい雪が降りてきました。
 しばらく様子を見ていましたが、一向に止む気配がありません。

 外の作業は諦めて、道具小屋の整理にシフトしました。


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 小屋の整理は、はかどったのですが、トタン屋根の下まで雪が振り込んできて、テーブルの上は真っ白です。
 また、道具小屋のわずかの隙間から、粉雪が舞い込んできます。

 かまどの前に椅子を置いて、暖を取りながら食事をしようとしたのですが、断念させられてしまいました。
 ここにも、雪が降り込んでくるのです。

 とうとう、道具小屋の中で、昼ごはんと、あいなりました。
 目の前で、焚き火ががんがんと燃えているのですが ・・・
 小屋には、七輪を持ち込んで、寒さをしのぎました。


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 雪は全てを覆い尽くしてしまいます。

 こんな日は、雪見酒と洒落こんでみたいところです。



        だいだいをうけとめておる虚空こくうかな     上野 泰


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by yamagoya333 | 2011-02-13 01:44 | 山小屋日誌

見習う

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 岩に根をおろした木です。

 充分な栄養を摂取することができません。
 暑さ、寒さも厳しいことでしょう。

 細い幹も、ねじれながら伸びています。


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 同じような条件で頑張っている木があります。
 前出の樹木よりも、少し条件がよいのでしょうか、幹が大きいようです。


 与えられた環境の中で、精一杯生きようとしています。
 
 見習いたいものです。
 不平不満を口に出して言わないように努力しましょうね。


       一つ根に離れ浮く葉や春の水     高浜 虚子

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by yamagoya333 | 2011-02-08 23:12 | 山小屋日誌

忍び寄る 老い

 今朝、電気かみそりでひげを剃りました。

 バッテリーが弱くなっていることが分かっていたので、節電式のコンセントに差し込んで、ジャリジャリと。
 その後、充電するつもりで、そのままにして仕事に出かけました。


 帰宅して、自分の部屋へ入ると、例のシェーバーの小さな赤いランプが消えています。
 「しめしめ、充電が終わっているぞ」と思って、コンセントを抜こうとしました。

 節電式のコンセントには、オレンジ色のランプが灯ることになっています。
 よく見ると、シェーバーのそれは、光っていないことに気づきました。

 ということは、朝のひげ剃りは、バッテリーの弱い状態で行ったことになります。
 (シェーバーは、快適に作動したものと信じていました。)

 かてて加えて、充電が完了したと思ったのは早合点で、朝の状態が「キープ」されていただけのことだったのですね。(一秒も、充電が進んでいない ・・・)

 朝・夜と、シェーバーを介して、2度も思い違いをしていたことになります。

 老いが、音を立てて近寄ってきていることを、今夜は実感しました。
 ぞっとする思いです。

 さてぇ~、みなさまは、いかがお過ごしでしょうか。


        水底の朽葉くちばにありぬ鯉の影     西東 三鬼 

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by yamagoya333 | 2011-02-02 22:16 | 山小屋日誌

助っ人 求む

 前の土曜日、Mさんが山小屋へ上がってきました。

 この日は、二人で「X脚」を作製しました。

 長い竹や木を切断するときに、重宝する道具です。

 材料は切りそろえてあったのですが、一人で組み上げるのが大変なのです。
 仮どめを何度も繰り返さなければなりません。
 二人でやると、短時間で簡単に組み上がります。


 X脚を一つ組み上げると、Mさんが要領を得て、量産体制に入りました。
 途中で、材料がなくなって、森の中へ行き、立ち木を一本り倒しました。
 それを材にして、3脚も製作しました。


 竹や木を伐る現場に2~3脚ずつ、このX脚があると、作業がはかどります。
 これまで、4脚のX脚をやりくりしていました。

 都合9脚となり、3箇所の現場に配置することができました。
 Mさん、いつもありがとうございます。


 せっかくですから、山小屋へ上がってきて、木や竹を伐るお手伝いをしてくれませんか。
 2月は、基本的に土・日、山小屋亭主は山小屋にいます。
 おいでになる際は、前日までに連絡をください。

 もちろん、美味しいお昼ご飯を用意しますよ !!


         少女描く高く節なき冬木立     松原 地蔵尊 

 
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by yamagoya333 | 2011-02-01 20:32 | 山小屋日誌