山小屋での生活を


by yamagoya333

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秋の隣 (3)

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 黄櫨紅葉(はぜもみじ)という秋の季語があります。

 黄櫨が紅葉するさまをいいます。

 そのほかにも、桜紅葉・うるし紅葉・柿紅葉・つた紅葉・葡萄ぶどう紅葉・満天星どうだん紅葉・銀杏紅葉、果ては雑木紅葉と、葉が紅く染まる木を総じて、こう使います。

 桜は、10月の早い時期に紅葉し、落葉してしまいます。
 〇〇紅葉の中では、桜が一番早く仕事を終えます。

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 山小屋の周りには、先ほど挙げた全ての木があるわけではありません。
 ここでは、桜の次が、黄櫨紅葉です。
 10月の下旬には、真紅に染まります。


 黄櫨は、7月の中ごろから、ごく一部の葉が、紅葉し始めます。

 秋に紅葉した櫨の葉は、全体的に水気が抜けていて、つややかさがありません。


 この時期の黄櫨紅葉は、充分に水分を含んでいて、瑞瑞しい紅色です。


       大櫨おおはぜの緑にまじる紅葉かな     田中 王城

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by yamagoya333 | 2011-07-31 21:15 | 山小屋日誌

秋の隣 (2)

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 何だと思いますか。

 実は、若い団栗どんぐりなのです。

 緑色の「モンブラン」みたいですね。


 夏の熱い風に吹かれながら、徐々に茶色になってきます。

 
 この団栗は、クヌギの木になっているものです。
 秋になると、大きな飴玉あめだまほどになり、真ん丸いです。

 コナラの木になる団栗は、ひょろ長いです。


 現在彼らは、夏の太陽のエネルギーを、ぎゅっと充填じゅうてん中です。



       どんぐりを手に炭くさき人に逢ふ     長谷 岳


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by yamagoya333 | 2011-07-30 03:33 | 山小屋日誌

秋の隣 (1)

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 三日前に、山小屋では「ツクツクホウシ」が鳴きました。
 少し早いような気がします。

 季節は、ある日を境にして、ぱっと移行するものではありません。

 山小屋の季節は、秋の隣に差し掛かっているようです。



 写真の栗の実は、折からの突風に耐え切れずに、親木を離れたものだと思われます。
 指で触っても、ちくちくしません。
 いがが瑞瑞しく、弾力性があります。


 栗の苗を植えてから10年が経ちました。
 思った以上に繁茂するのですね。

 二本のだいだいの木の上から枝が覆いかぶさって、彼らの受けるべき日光を奪っています。
 今年の冬は、かの栗の木の大規模な剪定か、場合によっては伐採を計画しています。
 まったく、人間(山小屋亭主)は、身勝手ですね。


       実なし栗の実なしに溜まる風の唄     西矢 籟史

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by yamagoya333 | 2011-07-27 23:08 | 山小屋日誌

蜩に関する 一考察

 本日の夕方であります。

 山小屋亭主は、森と野原の際で作業をしておりました。

 大木の下草を刈っておりました。
 草刈り鎌をさっと引いたとき、「かな・かな・かぁ~~なぁ??? うn? ・・・」
 目の前で、蜩(ひぐらし)が鳴こうとしたのであります。

 瞬間的に、鎌の柄を握り締めて、気配を潜めたのでありました。

 しばらくすると、「かな・かな か~~~~~ぁ あうn ・・・ いいのかなぁ?」と、くるではありませんか。

 山小屋亭主はこれまで、蜩が鳴いている場面を一度も見たことがないのであります。
 ないのでありますから、見てみたいと思うのは当然のことであると思っていただきたいのであります。

 最初に大木の右側から聞こえていた鳴き声が、裏を廻って左に移動し、例のとぼけた鳴き声が現れたのでありました。

 亭主は、堪えきれずに、体を左斜めに体を伸ばしたのであります。
 「ぎょっ !!」という低く鋭い音を残して、あやつは、姿をくらましたのあります。

 あっ、上記の表現は正しくなかったことをお詫びするのであります。
 「姿」と、かように申しましたのは、誤りであります。
 亭主は、蜩の姿を一度も見たことがないのでありましたぁっ。


 前回の記事にも書いたのでありますが、その後、雨が降り出したのであります。

 山小屋で雨宿りをしていますと、小屋の右斜めの森から「じぃ====っ じぃ==」とニイニイゼミとアブラゼミの混声コーラスが聞こえてくるのであります。

 外は雨が降っていましたが、直に降り止むと見切って合唱が始まったのでありましょうや。
 やんぬるかな、5分も経たぬうちに、ぱっと雨はおさまりました。


 ここで、物申したいのは、かの蜩の姑息こそくな行動のことであります。

 件の雨が降り止む「数秒」前に、左の森の中から「カナ・カナカナ ・・・カナ・カナ・・・」という乾いた泣き声が響いてきたたのであります。

 あたかも、この瞬間に雨が上がるのを予測していたのだとでもいうかごとく「したり顔」で一段とその鳴き声を張り上げるのを、苦々しい思いで、山小屋亭主は聞いていたのであります。


 <考察>
 臆病なくせに、小生意気な蝉だ !!


 <疑問>
 昔の人は、蜩を「絵」にしているが、どうやって蜩に近づいたのであろうか
 まさか、その死骸をスケッチしたわけではあるまい


 <結論>
 かような内容を記するのは、すべて蜩に対する憧れの裏返しなのであります。
 夏の夕暮れ時、森の際から聞こえてくる鳴き声に、一日(ひとひ)の穏やかな終わりを感じ、ほっとするのであります。
 一度この目で、人の心を癒してくれる麗しい姿を見てみたのであります。


       滝の上にひぐらしの鳴きかたまりし     田村 木国
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by yamagoya333 | 2011-07-26 22:49 | 山小屋日誌

恵み

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 昨日も本日も、夕方に雷を伴う雨が降ってくれました。

 このところ、日照りが続いていたので、野菜や椎茸のホダ木に水をあげようと思っていました。

 暮れなずむ夕刻、水遣りの準備をしていたところに、どどぉ===っという雷鳴と共に雨粒が落ちてきました。

 トマトの葉っぱが、大きな雨粒を受けるたびに、痙攣けいれんするかのごとくその葉を、くるりと反転させます。
 それが合図のように、トマトの葉っぱたちが反り返り、一葉の面積を広げたように感じました。

 天からの恵みを享受しているのです。
 雨粒の落下のリズムに合わせて、トマトの葉っぱたちが、今にも声を上げそうに踊っています。



 辺りを見回すと、それぞれの植物たちが、火照った葉っぱを冷ましているかのように、ゆら~~り、あるいはくるくると揺らしています。


 山小屋亭主にしても、大変ありがたいことです。
 水遣りの手間も時間も、省略できました。



 帰宅して、そのことを家人に話しました。
 彼女のコメントは、以下の通りでした。

 「毎日、夕方になると一時間だけ雨が降ってくれるといいねぇ~」

 もっともですが、それは身勝手というものでしょうね。


       一寸ほど地に浸み込んで夕立やむ     谷野 予志

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by yamagoya333 | 2011-07-26 21:44 | 山小屋日誌

身勝手な (2)

 山小屋へ上がるたび、野菜やハーブの生長に目を細める毎日です。

 昨日は、赤みが差してきて、収穫するのを楽しみにしていたトマトが、カラスに荒らされていました。
 ネットをかけるかどうか迷っています。
 独り占めするのも、なんだか気が引けます。


 「見つめる鍋は煮えない」ということわざが西洋にあります。
 毎日、わずかの変化を楽しみに、捜し求めていました。


 山小屋の周りは雑草が生い茂っています。
 草刈をして二三日もすると、おやっと思うほど、雑草が伸びています。
 その様子を見てうとましく思ってしまうのはなぜでしょうか。


 同じ植物でありながら、その成長を喜んだり、嫌がったりするのは仕方がないことでしょうか。
 考えてみれば、そういうことが、ほかにもありそうです。

 虫の世界では、蝶やトンボと蚊やゴキブリ
 鳥のそれでは、ツバメや鶯とカラスやヒヨドリ


 だからといって、全てのものを隔てなく受け入れることもできません。

 身勝手な思いとはわかってはいますが、やるせないことです。


       妻を呼ぶ南瓜の花粉うつしながら     田中 午次郎
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by yamagoya333 | 2011-07-26 10:11 | 山小屋日誌

身勝手な (1)

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 山小屋の狭い畑に野菜やハーブを植えました。

 こんなに多くの植物の世話をするのは、初めてのことです。
 仕事を終えて帰宅すると、野菜たちの様子を見るために山小屋へ上がりました。

 苗の下に生えてきた雑草を抜きながら、昨日よりも少し背が伸びたなとわかると、何だか嬉しくなります。


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 今回、苗を植えたのは、胡瓜・トマト・オクラ・唐辛子・黄色唐辛子・バジル・オレガノ・パセリでした。

 残念ながら、パセリは直ぐに枯れてしまいました。
 黄色唐辛子は、最初から元気がなく、枯れたように見えました。
 しかし、根元から、ひこばえのような、脇芽が出てきて、現在はすくすくと生長しています。

 先日、二本の胡瓜を収穫しました。
 手で触ると、胡瓜の表面のいぼいぼが、ちくちくします。
 自宅に持ち帰り、床漬けにしてもらいました。
 翌日の朝、美味しくいただきました。

 それぞれが、いい具合に育っているような気がします。

 山小屋へ上がるのが楽しみです。


       二三日採らねば胡瓜遠目にも     相馬 黄枝

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by yamagoya333 | 2011-07-24 22:16 | 山小屋日誌

弟子入り

 
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 本日、蕎麦打ち名人の「竹庵」のご主人に、弟子入りを果たしてきました。

 kinokoji さんのお勧めで、蕎麦の栽培をしようと、思い立ちました。
 現在、山小屋の周りの草刈を終えて、耕す準備が終わりました。

 これまで、畑仕事は、全くしたことがありません。
 ネットで、蕎麦の栽培方法や手順は学んできました。

 でも、実施となると、戸惑うことばかりです。

 まず、耕作するにしても、草の根の取り方や、どのくらいの深さで掘ればいいのか、皆目見当もつきません。



 そこで、思いついたのが師匠(になってもらったばかり)の竹庵のご主人でした。
 蕎麦の栽培を習いたいとのアポを入れて、竹庵を訪問しました。

 ある程度のレクチャーが終わって、蕎麦を収穫するまでに、蕎麦打ちを勉強しようと思っていて、自宅の近くに「蕎麦打ち道場」があるので、そこへ通おうと思っているが、いかに??

 しばらく思案して、師匠の答えは「そこは、入会金が高く、材料費や先生の指導料が高くつくよ。私が、入会金の料金で教えてあげよう」という嬉しい内容でした。

 お店を経営していらっしゃるので、口が裂けても「入門」を請うことはできないものと思っていました。
 一も二もなく、入門をお願いいたしました。


 やろうと思えば、いろんな形で手が差しのべられてくるのだなあと、つくづく思い知ったことでした。

 8月に入って、ほぼ連続で7回、訓練を受けることになりました。
 今から、ワクワクしています。


 これまで、頭の上にあった、どんよりとした重い雲のようなものがすぅ~~っと、飛んでいってしまいました。
 
 自分が栽培した蕎麦を挽いて、「年越し蕎麦」を打つのが、現在の目標です。
 みなさん、応援していてくださいね。

  クリックしてください ⇒ 「竹庵」


       あめんぼう流されまじとして交じる     田辺 喜代子

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by yamagoya333 | 2011-07-20 22:03 | 山小屋日誌