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撮土

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 4月いっぱいで、筍の出荷が終わりました。

 それからは、只管(ひたすら)草刈りに勤しんでおりました。
 最初に手掛けた場所は、すでに筆者の胸あたりまで雑草くんたちが、生長しております。
 
 未だに、すべてのエリアを刈り終わっておりません。
 現在九州地方は、梅雨の真っ盛りで、刈り残した連中が、ここよとばかりに騒めいています。
 
 草刈りが落ち着くまで、時間がかかりそうです。


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 昨年までは、管理を頼まれている隣のMさんの畑で、ハーブや野菜を栽培しておりました。
 今年は、そこを耕す時間がありませんでした。

 そこで、炭小屋の前を耕すことにしました。
 ご覧のとおり、狭いところです。

 タイトルにしました「撮土・さつど」が、これです。
 「撮土」とは、狭い土地、「猫の額」ほどの土地という意味です。

 「撮」は「つまむ」という意味で、ほんの「一つまみ」という意味です。


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 苗を植える準備ができました。

 こんな狭い土地でも、丁寧にやると時間がかかりますね。
 昔のお百姓さんの苦労が思いやられます。


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 夏は、青胡椒あおごしょう青紫蘇あおじそがかかせません。
 素麺をはじめ、麺類に使うと、格段においしくなります。

 パセリは料理にも使いますが、みじん切りにしてバターに練りこみ、「パセリバター」をつくります。
 これは、「エスカルゴ」の殻の中に塗り込み、オーブンで焼く料理に使われます。

 筆者は、石窯で「サザエ」を焼くときに使っています。

 フレッシュのパセリバターと乾燥させてパウダーにしたパセリで作ったそれとは、香りと味がそれぞれ異なります。

 バジルは、ペーストにしたり乾燥させてパウダーにします。
 石窯ピザには、ペーストをソースにしたり、ピザの上にパウダーをふりかけて、香りと色を演出させたりします。


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 これから、草ぬきの仕事が待っています。

 でも、これらの植物が仲間に加わってくれたことで、山小屋での生活に潤いが出てきます。


     紫蘇の香や朝のなみだのあともなし     藤田 湘子



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by yamagoya333 | 2016-06-28 06:49

コスモスとダイアナ妃

 
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 山小屋のコスモスが、一輪咲きました。
 半分の花びらが反り返り、残りのそれが、くるりと巻いています。
 時期が少し早いように思いますが、コスモスなりの事情があってのことでしょう。

 
 日本漢字能力検定協会の講師育成セミナーに参加しました。
 8月31日、軽井沢での講座が終了しました。
 東京に戻る列車の出発時刻まで、辺りを散策しました。

 野辺には、コスモスが咲いていました。
 何日も滞在していながら、気づきませんでした。
 「早いな」というのが、感想でした。

 改めて思えば、かの地は、涼しい避暑地でした。
 秋の訪れも、九州に比べれば、格段に速いのも当然のことです。

 それでも、8月のピンクのコスモスは、印象的でした。

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 東京駅に降り立つと、「号外」が、配られていました。

 「ダイアナ妃 逝去」、刷りたてのインクの匂いがしました。
 紙面の中では、大写しのダイアナ妃がほほ笑んでいました。

 号外を握りしめて、記事を読みました。
 黒い活字を追ううちに、軽井沢のピンクのコスモスが浮かび上がってきました。


 波乱を乗り越えることのできなかったダイアナ妃が、不憫に思えました。
 妃が亡くなった暗いトンネルから、コスモスの「宇宙」が拡がっていくように感じました。

 その号外は、いまだに手元にあります。
 20年も前のことです。


       死とはただ居なくなること秋ざくら     不破 博
 


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by yamagoya333 | 2016-06-27 20:24