山小屋での生活を


by yamagoya333

元気です

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 元気でおります。

 野には、わらびが顔を出し始めました。

 いよいよ春です。

 小屋の周りは、「春」にシフトしました。

 この時期を迎えるために、長い冬に多くの準備をしてきました。

 これから、少しずつ紹介していきたいと思います。

 山小屋の環境は、これまでとは随分変化を遂げてきました。
 楽しみにしていてください。

 また、日々の暮らしをあれこれとつづっていきたいと思っています。
 どうぞ、お付き合いください。
 コメントをいただけると、励みになります。

 蕨のおいしい料理法を仕入れました。
 近日、大公開の予定です。



       月日過ぐ蕨も長けしこと思へば     山口 誓子



     
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# by yamagoya333 | 2015-03-27 21:28 | 山小屋日誌

うつろいながら

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 昨年から、慌ただしい日々が続きました。
 その時、その場での対処と決断をせまられた一年でした。


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 諸々なことがありました。
 しかし、ブログに挙げる精神的な余裕のないままに、いつのまにか時節が移ろっていました。

 今、ほんの少しですが、落ち着きを取り戻してきました。
 野にも、目を馳せる時間を持つようになってきました。


 
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 春ですね。
 春が来ています。

 芳しい香りが、辺りに漂ってきました。
 地の中から、木の枝先から、春を思わせる何かが、顔を出し始めています。

 はっと、したことでした。
 

 小屋の周りの鳥の声や姿が、変化しています。
 ある鳥は、この地を離れ、新たな鳥たちが、いつもの桜の枝にちゃかりととまっています。

 私も、動き始めようと思っています。
 自らの赴くべきところへ。



       春の汗して男神ある峠越     森 澄雄


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# by yamagoya333 | 2015-02-15 22:24 | 山小屋日誌

おめでとう

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 2月7日、デイビッドの誕生会を催しました。

 足元の悪いなか、10人のメンバーが集まってくれました。

 それぞれの思いを込めて、デビッドに捧げものをしました。


 デニスは、デイビッドの友達です。
 彼のために、素敵な歌を歌ってくれました。

 A隊長は、一度もデイビッドに会ったことがありません。
 私との付き合いにおいて、デイビッドを知り、今回の参加となりました。



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 各自が、デイビッドの思い出を語り合うなか、夕闇が迫ってきました。
 また、日常が戻ってきます。

 でも、デイビッドのことは、忘れません。


       詩にせて二月のなぎさをゆくはわたし     三橋 鷹女


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# by yamagoya333 | 2015-02-10 00:43 | 山小屋日誌

誕生会

 2月7日(土) 午前11時から、デイビッドの誕生会をいたします。
 ご都合のよい方は、山へ上がってきてください。
 昼食を準備します。

 デイビッドの思い出を、語り合いましょう。

 準備の都合がありますので、参加なさる方は、事前にお知らせください。
 この日は、デイビッドの誕生日です。

 もちろん、デイブを知らない方も、大歓迎です。
 30分でも、お時間がありましたら、おいでください。


 当日は、私が焼いた石窯パンと赤ワイン、燻製などを用意いたします。
 会費は、一人500円です。

 このブログへの書き込みや、私の電話、メールなどを利用のうえ、連絡をお願いします。


       ひとり仰ぐ春満月や誕生日     神崎 孝子



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# by yamagoya333 | 2015-01-25 03:37 | 山小屋日誌

約束 (3)

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 ある日、水道管が破損してしまいました。

 夕方、Tさんが、修理に来てくれました。

 工事が終わって、話をするうちに、山仕事に興味があることがわかりました。

 それを機会に、時々小屋へ上がってきてくれるようになりました。
 
 ユンボの話になりました。
 亡くなったMさんとの話もしました。

 Tさんが言ってくれました。
 「それをやりましょう」と。

 停滞していた計画が、再び動き始めました。

 昨年の6月、ユンボを一か月レンタルしました。

 それで、小屋までの車道と駐車場を作りました。
 駐車場は、10台は止められるほど広いものになりました。
 これから、整備・拡張を進めるつもりですが、現在のところ高級車は出入りできません。
 軽自動車や普通車で、土がついて汚れてもよい車は通行できます。

 Tさんに指導を受けながら、ユンボを操縦しました。
 やっと慣れたころに、期限が来てしまいました。

 Tさんの助言や協力で、小屋はかなり変貌を遂げています。
 
 写真は、小屋の周りから集めた石を敷き詰めて、作った道路です。
 ここの工事が、一番大変でした。

 
       あせるまじ冬木を切れば芯の紅     香西 照雄


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# by yamagoya333 | 2015-01-11 23:45 | 山小屋日誌

こちらこそ

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 一月一日、親友 デイビッドが、天に召されました。

 私の山を訪れた方は、一度はデイビッドと顔を合わせたことがあると思います。
 飽きず、幾度も幾度も、小屋へ来てくれました。

 彼がやってくるパターンがありました。
 小さなレジ袋に缶ビールが2本、twoセットを手首に提げて、腕を振り振り、「ハロー」と言いながら、小屋へやってくるのです。

 彼流のトレーニングの一つだったのでしょう。
 このスタイルは、道行く人々にも知られていました。
 外人が、両腕にビールをつるして歩く姿は、奇妙にも映ったことでしょう。


 もちろん、2本はデイビッド、残りの2本は、私のためのものです。
 暑いとき、デイビッドは、4本のビールを、さっさと小屋の冷蔵庫に入れて、冷えたビールと交換です。

 


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 小屋の作業は、誰よりもたくさん手伝ってくれました。
 決していとうことなく、「きょうは、なにをやりますかぁ」と言ってくれました。

 草刈、薪割り、竹の伐採、荷物運び ・・・・

 
 別れ際に「サンキュー、今日は、助かったぁ」

 「こちらこそ、たのしかった」

 これが、握手をしながら、次に会うための二人の「合言葉」でした。


 一月一日、デイビッドは、私の小屋を目指して歩いている途中で、倒れて帰天しました。
 
 何の恩返しもできなかったことが、悔やまれてなりません。

 順序が逆のような気がしています。
 私の葬儀に彼が参列して、「ミッチャンハ ・・・・」と、周りの連中に話しかけるものだと思っていました。

 デイブは、私よりも2歳、年下でした。

 まさか、彼の葬儀に私が連なるとは、思ってもいないことでした。


 教会の礼拝堂に入りきれないほどの方々が、デイビッドにお別れを告げに来ました。
 いかほどさように、彼が多くの人々から愛されていたかを示すものでした。


 土曜日は、決まってデイビッドがやってくる日でした。
 本日も、作業をしながら、「はぁーい、みっちゃん」と、ビールを振りながらやって来るのではないかと、首を長くして待っていました。

 彼が、もう小屋へはやって来ない現実を、未だに受け入れられない自分自身を持て余しています。
 本日の小屋でのビールは、まずかったぁ~~~~~っ !!


         デイブ、  安らかに


 天国にいる デイビッドにメッセージ・思い出などをお寄せください。
 奥様に、届けます。



       いとけなき喪主も乗せたる柩橇ひつぎそり     伊藤 彩雪



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# by yamagoya333 | 2015-01-10 23:12 | 山小屋日誌

本年も

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        謹賀新年


 本年も、どうぞよろしくお願いいたします。
 皆様のご多幸を、心より祈念いたしております。





       去年今年貫く棒の如きもの     高浜 虚子


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# by yamagoya333 | 2015-01-01 00:37 | 山小屋日誌

約束 (2)

 2013年、5月の意連休が来ました。

 5月3日、Mさんが意識不明のまま救急車で搬送されました。
 二日間も、玄関の扉があいているのに気付いた近くのおばちゃんが、発見しました。
 Mさんは、一人暮らしでした。

 5月1日の午後、隣で草刈機のエンジン音を聞きました。
 お見舞いにいくと、担当医師から、いつ倒れたのかを確かめるべく、私に質問がきました。
 どうも、意識あるMさんの一番新しい情報のようでした。
 であれば約二日間、倒れたままであったということになります。

 こんなことは、想像だにしていませんでした。
 これから、Mさんにいろいろなことを教えてもらおうと思っていたやさきのことでした。

 6月の中旬、Mさんの意識が奇跡的に回復しました。
 嬉しくて・うれしくてたまりませんでした。

 でも、右半身が不随になっていました。
 その時、Mさんに「ユンボの免許、私が取ります。展望台の整地やります。教えてください。」と申し入れました。

 Mさんは、ゆっくりと首を少し動かしました。

 私は、早速、講習会の申し込みをしました。
 日程は、お盆過ぎの2日間でした。
 その日が来るのを、子供のように楽しみにしていました。

 Mさんのリハビリは、順調に進んでいました。
 うまくいけば、右半身も・・・と、淡い期待をしていました。


 7月の終わり、Mさんが突然亡くなったという知らせが届きました。
 茫然自失とは、このことです。
 信じられませんでした。

 肺炎が原因だったそうです。
 意識を取り戻すために、随分体力を消耗したのでしょう。
 弱っていたところでしたから、肺炎には勝てなかったのでしょう。

 盆過ぎの講習会は、張りがありませんでした。
 取り敢えず、参加したようなものです。
 これを活かすことができるかなと少し、不安になりました。


       生きかはり死にかはりして打つ田かな     村上 鬼城




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# by yamagoya333 | 2014-12-21 23:30 | 山小屋日誌

約束 (1)


 二年前、北九州市の助成を得て、新しい炭焼き小屋ができました。
 その詳細は、2012年11月からの記事をご覧ください。

 この建設工事には、多くの方が協力してくれました。

 私の山の隣を所有するMさんが、全面的な協力を申し出てくれました。


 炭小屋を作るにあたって、整地をしなくてはなりません。
 建設予定地は、大きな岩や石ばかりで、しかも斜面は急です。

 人力でかかると、膨大な時間を要するのはもちろん、大きな岩を動かせず、途中で断念することも危惧されました。

 その時に、Mさんが、「うちの畑をだしてやろうと」と言って、こつこつと丹精している畑を、幅2メートル・長さ30メートルを供出してくれました。
 また、山小屋へ至るために、道具小屋を一軒潰してくれました。

 これで、ユンボが入ってくる道が確保されました。

 そのうえ、ユンボを使っての道路工事・整地作業は、Mさんが一手に引き受けてくれました。

 皆さんのおかげで、2013年2月に、新炭焼き小屋が完成しました。

 その時、Mさんが、「今年の5月の連休過ぎ、タケノコの収穫が一段落したら、『展望台』(私たちがそう呼んでいる見晴らしのよいところ)を、ユンボで整地しよう。竹の根も全部引き抜こう」と提案してくれました。

 二人で、これからの土地造成について何度も話し合いました。


       小雪の日や詩心の空回り     中島 宏枝



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# by yamagoya333 | 2014-12-21 22:57 | 山小屋日誌

ただいま

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 ただいま、戻りました。
 また、たどたどしく、あれこれと書き綴っていこうと思っています。
 よろしければ、これからもお付き合いください。




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 この秋、がりがりに痩せたウリ坊が、山小屋の周りに姿をみせるようになりました。
 私の姿を補足しても、逃げることなく餌さがしに専念しています。
 「ブー ぶぅ~」と音をたてながら、鼻で土を掘り起こしています。
 しかし、うまく餌にありつけた様子が、うかがえません。
 今年の冬を越すことが出来るのかなと、案じておりました。

 小屋のテーブルで食事をしていると、近くまでウリ坊がやってきます。
 彼と目線が合ってしまいました。
 何か投げてあげようかなと思いました。
 でも、思いとどまりました。
 彼が、自らの力で、餌を確保することが、厳しい冬を乗り切るための必須条件だからです。


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 小春日和の午後、温かい日差しを浴びながら、昼寝を決め込んでいます。
 私の目の前でのことです。
 写真を撮っても、気にする様子はうかがえません。

 こうして、和やかな時間が、山小屋に流れておりました。


 ある日、「ケン・けん」と、ウリ坊が咳をしています。
 2・3日、雨が続いたので、風邪を引いたのかなと思っておりました。
 
 その夜、炭焼き小屋の入り口、土嚢袋(どのうぶくろ)を2~30枚置いてあるところに、ウリ坊がいます。何やら、ごそごそとやっています。位置が決まったのでしょうか。ごろりと横になりました。その瞬間、眠ってしまいました。

 私は、そっとその場所を離れました。

 翌朝、その炭小屋へいってみると、昨夜とは位置を変えて、ウリ坊が眠っています。
 「おや、おや、可愛らしいこと」と思い、写真撮影をしました。

 その日は、用事があり、すぐに小屋を下りました。
 そして、昼過ぎ再び、上がってみると、彼は、まだ寝ていました。しかも、同じ場所、同じ姿勢でです。
 彼の閉じたままの瞼の上には、蠅がとまっています。
 「おかしいぞ」と思って、ウリ坊に触れてみました。

 体温はなく、呼吸も止まっていました。


 自然の中で、野生動物が生き抜いていくことは、難しいことだと実感しました。
 
 ウリ坊を手にしたときは、「こんなにも軽いのか」と思ったことでした。
 彼を、ソーセージとともに紙の箱の中に入れて、山の中に置いてきました。
 あとは、キツネやカラス、タヌキたちが始末をしてくれることでしょう。


 短い付き合いでしたが、彼の姿を見ると、心が穏やかになり、本日の作業を頑張ろうという気持ちになれました。

 これから、また一人ぼっちの作業になります。



       山の宿瓜坊の鼻人恋ふる     二田 紀子


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# by yamagoya333 | 2014-12-10 01:32 | 山小屋日誌