山小屋での生活を


by yamagoya333

一区切り

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 娘の「さくら」が、本日、ある保育園の保母として、入園式に臨みました。

 社会人としては、未熟もいいところで、先輩の先生方に迷惑をかけながらの仕事になりそうです。
 
 失敗の中から、力を蓄えていってほしいと願うばかりです。




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 親が40を過ぎ、しかも未熟児で生まれてきてくれた子です。
 小学生と間違われるほどの身長しかありません。
 お勉強は、大の苦手としています。


 親ばかを承知で書きますが ・・・

 努力だけは、人一倍やってきたものと信じています。
 また、彼女の正直さは、親であるところの筆者も脱帽するほどです。



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 勤務する保育園までは、バスを乗り継いで、1時間30分かかります。
 早出のときは、朝5時30分に家を出ます。

 学生時代よりも、通勤に時間を費やさなければなりません。
 でも、子どもたちと触れ合いながら、本人が成長してくれたらいいなと願っています。



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 これで、一区切りです。
 一応、親の責任も果たせたかなと、胸をなでおろしています。



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 娘と同い年の「マドンナの桜」です。


 「娘のさくら」、おめでとう、そして、努力を怠らぬように !!



       入園の吾子の緊張われに似る     富田 直路   


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# by yamagoya333 | 2014-04-01 22:51 | 山小屋日誌
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 教え子のガンマ君は、電子情報科を卒業し、その専門学校で「スーツアクター」の勉強をしました。
 「スーツアクター」とは、仮面ライダーのように、着ぐるみの中に入って演技をする人のことです。

 スーツを装着すると、中は蒸れてとても暑いのだそうです。
 顔や眼をつたう汗を直接拭うことができません。
 それでも、気合でパフォーマンスをするそうです。

 子どもの頃から、空手をやっていたので、動作の一つ一つに切れがあります。

 ガンマ君は、この4月から正式に事務所に属して、仮面ライダーを演じるそうです。

 誰にでも、細かい気配りが出来るガンマ君は、きっと素敵な大人に「ヘンシン」してくれるでしょう。
 次に会うときが、楽しみです。




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 もう一人のハルカさんは、「声優」を目指しています。

 高校時代は、美術科に在籍し、絵はとても上手で、筆者が担当した国語は、成績優秀でした。
 また、どの教科にも積極的に真面目に取り組み、どの先生からもよい評価を受けていました。

 そのハルカさんが、声優になりたいと聞いたときには、正直驚きました。

 中学時代からの夢だったそうです。

 彼女は専門学校に入学して、劇団の初公演で、主役を演じました。
 高校時代のハルカさんとは思えない女優さんでした。


 彼女は、この4月から、東京の声優養成所の研究員になります。
 声優の仕事は、ほとんどが東京でのことになります。

 これからハルカさんとは、会うことがないかもしれません。
 でも、テレビや映画を通じて、彼女の声を聞くことができるものだと、確信しています。

 二人とも、自分の希望がかなうように努力を続けることでしょう。



       卒業す片恋少女鮮烈に     加藤 楸邨   


  
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# by yamagoya333 | 2014-03-21 00:06 | 山小屋日誌
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 先週、久しぶりに博多に行ってきました。

 高校での二人の教え子の専門学校卒業公演を観劇するためにです。

 少し早めに着いたので、学生時代によく散歩をしていた「大濠公園」に行ってみました。

 春の軟らかな日差しが、燦燦さんさんと降り注ぐベンチに座り込み、大学時代のことや来し方をつらつらと思い浮かべておりました。



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 この一年は、ほとんど出かけることがありませんでした。
 毎日のように、竹林の整備をしていたからです。

 温かい陽光は、衣服を通り抜けて、肌に気持ちのよい刺激をくれます。
 前向きな考えが、頭の中に浮かんできます。

 近くのパン屋さんで買い求めた「ローストビーフのサンドウィッチ」、450円と、少し高めでしたが、ベンチでゆっくりとかみ締めました。

 時折、水鳥が、さりげなくお余をねだりにやってきます。

 今日は、ここへ来て本当によかったなと思いました。


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 残りの時間は、池を半周しました。

 一歩・一歩で移ろう景色や風の音を楽しみながらの散策でした。



       春光に指のかげ置く書をひらく     藤後 左右 


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# by yamagoya333 | 2014-03-18 23:17 | 山小屋日誌

5つの眼が ・・・

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 珍しい体験をしました。

 森の中にあるイノシシのワナの点検に出かけました。

 そのワナの手前で、以前紹介した雄の雉を見つけました。

 急いで小屋まで戻り、カメラを装備しました。


 シャッターを2度押したときに、左斜め後ろで、ガサゴソと乾いた音がしました。
 振り返ると、椿の隙間から薄茶色の動物の毛が見えます。

 一瞬、イノシシかなと思いましたが、こげ茶色のそれとは、違うようです。
 そんな考えを中断するかのように、顔が長く、犬のような姿をした動物が、例の雉をめがけて疾走します。
 長い尻尾は、地面と平行に保たれています。


 大きな狐です。

 気配を感じた雄雉は、「クェッ」と鋭く鳴いて、バタバタと大きな羽音を残して、空へ舞い上がり、30メートルほど離れた大きな木の一本の枝に止まりました。

 山小屋亭主は、3つの初めての経験をしました。
 
 一つ目は、雉が空を飛ぶということを、目の当たりにしたことです。
 二つ目は、雉が木の枝に止まるなど、想像もしていないことでした。
 

 三つ目は、山小屋の周辺で、狐を目撃したことです。

 皿倉山系に狐が生息していることは、承知しておりました。
 仮に、いたとしても、もっと山奥で見かけるものだと思っていました。


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 狐は、鳥もターゲットにするのだという事を、知りました。
 
 かの大狐にけちをつけるわけではありませんが、もう少し近づいてからダッシュすればよかったのではないかと思います。

 なぜなら、山小屋亭主は、同じ距離から、2回シャッターを押しているわけですから ・・・
 でも、狐に向かってシャッターを押すも、そこには「木」が撮影されているだけでした ・・・
 (   ・・・   で、  何かぁ~~~ ?!  )


 例の雄雉は、その時、5つの眼に狙われていたことになりますね。

 狐の2個、筆者の2つ、カメラの1眼 !!
 生存競争は、厳しい !!


       雉ののかうかうとして売られけり     加藤 楸邨




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# by yamagoya333 | 2014-03-06 22:51 | 山小屋日誌

一匹 イノシシ

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 一匹イノシシの「ちび」くんです。

 昨年、親とはぐれたのでしょう。
 自宅の上の倉庫の周りをねぐらにしているようです。



 毎日、山の行き帰りのどこかで出会います。
 こちらのほうが先に見つけることの方が多いのです。

 気配に気づいて、山小屋亭主を確認するやいなや、こちらが追いかければ、捕まえられそうな速度で「走って?」逃げていきます。


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 彼の食糧事情は、極めて乏しいようです。
 人間でいえば「欠食児童」です。
 餌付けをするわけにもいきません。


 昨年の夏から、ちび君を見かけるようになりました。
 その頃から、少しも大きくなっていません。
 むしろ、以前よりもせてきているのではないかと、いぶかるほどです。




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 そのためか、野生動物特有の機敏さに欠けるところがあります。

 何はともあれ、元気に育ってもらいたいものです。
 ただし、山小屋亭主だけは襲わないでくださいね。



       稲刈りてししまつ小屋は荒れにけり     松瀬 青々
 


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# by yamagoya333 | 2014-02-28 01:43 | 山小屋日誌

潤む (うるむ)

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 昨日は、嵐が荒れ狂いました。
 本日、山小屋周辺の見廻りに行ってまいりました。

 在るはずのないところに、大きな石が転がっています。
 風で、竹がかしいでいます。
 森の中では、樹木が倒れていることでしょう。


 昨夜、鳥や獣たちは、どんな思いで、風雨をやり過ごしたのでしょうか。
 嵐の昼間は、えさを得ることができなかったと思います。

 濡れた羽や毛皮で、寒さをしのいだのでしょうか。
 本日も、雨が小止こやみなく、降り注いでおりました。

 餌にありつけるのは、明日の朝になることでしょう。
 もう一晩、我慢してほしいものです。




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 9日ぶりの雨でした。
 野山は、うるおいを取り戻しています。

 早咲きの桜が、開花の準備を整えています。
 例年ですと、本日は開花の時期なのです。



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 春は、微妙な調節を繰り返しながら、やって来ています。
 もうすぐ、冬の縛りに放たれた「春」が、鮮やかな色彩とともに現れてきます。



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       雪の峰しづかに春ののぼりゆく     飯田 龍太


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# by yamagoya333 | 2014-02-27 20:11 | 山小屋日誌

本当におめでとう

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 山小屋常連のK川君が、2月22日に結婚式を挙げました。

 よわい40にしての結婚です。


 彼は、塾での教え子です。
 彼が勤務している郵便局に、私がふらりと訪れたことから、付き合いが始まりました。
 それから、10年が経ちました。



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 はっきり言って、不器用なたちです。
 朴訥ぼくとつな行いの中に、彼の真髄しんずいが含まれています。

 決して、人を欺いたり、嘘を言ったりしたことがありません。
 また、人をおとしめる言葉を一度も聞いたこともありません。


 これまで、亀のように、ゆっくり・ゆっくりと歩んできました。
 そのスピードに合う素敵な女性が、彼の伴侶となってくれました。

 まことに愉快であります。

 これまで、自分に合う人を待っててよかったね。

 招かれた披露宴は、派手さのない地味なものでありました。
 しかし、宴席の誰もが、二人を祝福していることが、よくわかるものでありました。

 いやぁ~~~、よかった。
 誠に、心に残るしめやかな会でありました。


 二人のこれからの人生に幸多からんことを、ただただ祈るばかりです。



       バスを待ち大路の春をうたがはず     石田 破郷 


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# by yamagoya333 | 2014-02-23 23:19 | 山小屋日誌

おめでとう

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 高校での教え子が、二十歳になりました。
 本日、メールで知らせてくれました。

 心から、「おめでとう」と言ってあげたいです。


 AS香ちゃんは、本当に真面目な生徒でした。
 クラスの皆が、さっさと帰宅しても、いつも男子生徒と二人で、教室の掃除をしていました。
 ちなみに、M君はAS香ちゃんの彼氏ではありません。(念のため)


 この二人は、筆者が尊敬する生徒の一人ずつです。
 人が見ていても、そうでなくても陰日なたなく、こつこつと仕事ができるのです。

 「健気・けなげ」という言葉が、二人にはぴったりです。



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 AS香ちゃんは、動物の飼育の専門学校への進学を希望していました。
 でも、家庭の事情で、断念せざるをえませんでした。

 そんな状況下でも、ふてくされることもなく、就職活動に専念しました。
 AS香ちゃんは、介護の職に就きました。

 ハードな仕事で、時間も長く、休みもなかなか取れません。
 それでも、手を抜くことなく仕事をこなすかたわら、資格試験の勉強を怠りませんでした。
 見事に試験に合格し、次の目標を掲げて努力をしています。

 見習うことの多い女性です。

 成人になった今、改めてお祝いの言葉を捧げると共に、これからの人生に幸多かれと願うばかりです。


 
       南天の実がおびただし成人式     田中 行夫


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# by yamagoya333 | 2014-01-23 21:21 | 山小屋日誌
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 15日、詩人の 吉野浩さんが、肺炎のため亡くなりました。
 87歳でした。

 私は、吉野さんの言葉遣いを秘かに師事しておりました。
 けっして人を傷つけることのない「やさしい言葉」が作品に溢れておりました。

 吉野さんの残してくれた言葉は、沢山あります。
 でも、これで限りがきたのだと思うと、寂しさが心の中にゆっくりと沈んでいくのを感じています。

 心から感謝を込めて、ご冥福をお祈りいたします。




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      『詩の楽しみ』   吉野 弘


 夏の日盛り、大輪の芙蓉ふようを眺めていたとき、ふと奇妙なことに気づき、疑問に思ったことがあります。


 芙蓉の花は五弁の花びらが合わさって鉢型をなしています。よく見かける色は紅と白ですが、私の庭にある白い芙蓉は花の鉢の底に当たる部分が鮮紅色です。そして、めしべというのがひどく長くて、鉢型の底から伸びためしべは花びらの端よりもっと長く外へ突き出ています。ところが、おしべは、これとは対照的に短くて、めしべの生え際に、頼りなげにチョボチョボとあるのです。


 いうまでもないことですが、花は生殖器官ですから、めしべがおしべの花粉を受精しやすいようにできているほうが合理的なはずです。受精が楽に行われるためには、めしべとおしべの背丈がそろっているほうがいいわけです。ところが、芙蓉の花では、前述のように背丈が違い、まったく不合理です。


 そう思いながら、めしべとおしべを仲立ちするのが蜂や蝶だということに思い当たり、虫の役割に気づきました。そういえば、虫媒花、風媒花、ということばを学校で習ったな、と思いました。


 そのとき私は、花が受精する際に、虫や風などの力を借りるというしくみに、新鮮な驚きをおぼえたのです。つまり、楽な受精法を避けて、花以外のものに頼るめんどうな受精法を選んでいるわけで、言ってみれば、受精という大切な行為の過程に、花の思い通りにならない他者を介入させるわけです。




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 私の想像ですが、生命というものは、自己に同意し、自己の思い通りにふるまっている末には、ついに衰滅してしまうような性質のものなのではないでしょうか。その安易な自己完結を破る力として、ことさら、他者を介入させるのが、生命の世界の維持原理なのではないかと思われます。


 もしも、このような生命観が見当違いでないとすれば、生命体はすべてその内部に、それ自身だけでは生をまっとうできないという、いわば欠如を抱いており、それを他者によって埋めるよう運命づけられている、ということができそうです。


 他者なしでは完結することのできない生命、そして、お互いがお互いにとって必要な他者である関係、これは、もしかしたら生命の世界の基本構造ではないか・・・これが私の帰結だったのです。


 言うまでもなくこの構造は人間を含んでいます。つまり私も、ある時、ある人にとっての虫や風であり、ある人の幸・不幸の結実を知らずに助けたり、また私の見知らぬだれかが、私の結実を助けてくれる虫や風なのです。


 この「他者同士」の関係は、お互いがお互いのための虫や風であることを意識しない関係です。ここがいいのです。他者に対して、いちいち礼を言わなくてもいい。恩に着せたり、また、恩に着せられたりということがありません。


 世界をこのように作った配慮は、実に巧妙なものだと私はつくづく思います。一つの生命が、自分だけで完結できるなどどと万が一にもうぬぼれないよう、すべてのものに欠如を与え、欠如の充足を他者にゆだねた自然の摂理の妙を思わないわけにはいきません。私はきょう、どこかのだれかが実るための蜂だったかなと想像することは、楽しいことだと思うのですが、どうでしょうか。


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  What am I for someone ? written by Yamagoya-tishu

 だれかのために、何かをするとなれば、肩に力が入るし、お互いにフィフティーではない部分が出てきます。
 でも、「知らないだれかの役に立ったかもしれない」と考えるだけでも、楽しい気分になれますね。

 さしずめ、気まぐれの私は「風」です。人の役に立つどころか、微風の時は力にはなれず、嵐の時は、邪魔ばかりしているように思います。
 それでも、だれかの・・・・・と考えてしまう自分は、メダカの金魚すくい(救いようがない)。



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# by yamagoya333 | 2014-01-21 22:02 | 山小屋日誌
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 昨年末、ひげTによる「ミニ門松」のワークショップを紹介しました。

 その講座と同時進行で、「竹製チェロ」(正式名称は次回)のワークショップが催されました。

 ひげTは、大忙しです。


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 受講生の皆さんは、ある程度の形に竹を加工してからの参加のようです。
 作業工程が、理解できている様子で、速やかに手が動いています。



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 一人では出来ない作業は、お互いに協力し合っています。

 肝心なところは、ひげTが手を加えたり、確認してOKを出したりしています。


 この楽器は、チェロのように弓で奏でたり、ギターのように弦を爪弾くことも出来ます。
 共鳴する部分の容量が小さいので、アンプを通して聴くことになります。

 素敵な音色を楽しめますよ。


 現在、この楽器に関して「特許」を申請中です。



       チェロ弾きのめくる譜面の星月夜     対馬 康子


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# by yamagoya333 | 2014-01-10 01:14 | 山小屋日誌