2009年 05月 31日
ごしゅじん ・ ご主人n ・・・・
近くの山の麓にある「花公園」に行ってきました。
ひとしきり写真を撮って、ゲートを出ようとしたときでした。
「ごしゅじん ・ ご主人n 」と、呼びかける声に振り向きました。
野良着姿の男の方が、私を見つめています。
「ササユリは、見ましたかぁ」
「 ・・・ いいえ 」
「今日、咲いたのですよ! 案内しましょう」
地下足袋の音が、スタスタと聞こえます。
急いで、あとをついていきました。
園の一番奥のおぐらい林の中に、そのササユリは、ひっそりと咲いていました。
「形状が、笹に似てることから、この名があります」
「今日、咲いたばかりなんですよ」
「なかなか、花が咲かない種類なんです」
「同じ場所には、咲いてくれないんですよ」
「かいでごらんなさい」
「いい香りがしますよ」
穏やかな話し声の中にも、ササユリをはじめ、花に対する愛情を感じました。
柵の中へ招じ入れてくれました。
間近で、撮影することが出来ました。
ササユリの魅力を少しでもお伝えできれば、なによりです。
この花園の管理をなさっている方のようです。
ササユリの咲いたのが、本当に嬉しかったのでしょうね。
丹精した方なら、その成果を誰かに見てほしいのでしょうね。
ほかにも多くの来園者がいたのですが、どういうわけか筆者に声をかけてくれたのです。
きっと、筆者の容姿から、ぼんやりの性格を読みとり、撮影の足りないところを補ってくれたのでしょう。
別れ際、職員の皆さんが、その方を「園長」と呼んでいました。(汗・・
幸せな気分と香りに包まれて、帰宅しました。
頂上の百合そちこちと立ちあがり 阿波野 青畝
by yamagoya333
| 2009-05-31 00:28
| 山小屋日誌