人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ごしゅじん ・ ご主人n ・・・・

ごしゅじん ・ ご主人n ・・・・_e0017396_005927.jpg



 近くの山の麓にある「花公園」に行ってきました。

 ひとしきり写真を撮って、ゲートを出ようとしたときでした。

 「ごしゅじん ・ ご主人n 」と、呼びかける声に振り向きました。
 野良着姿の男の方が、私を見つめています。

 「ササユリは、見ましたかぁ」
 「 ・・・ いいえ 」
 「今日、咲いたのですよ! 案内しましょう」

 地下足袋の音が、スタスタと聞こえます。
 急いで、あとをついていきました。


ごしゅじん ・ ご主人n ・・・・_e0017396_083681.jpg


 園の一番奥のおぐらい林の中に、そのササユリは、ひっそりと咲いていました。

 「形状が、笹に似てることから、この名があります」
 「今日、咲いたばかりなんですよ」
 「なかなか、花が咲かない種類なんです」
 「同じ場所には、咲いてくれないんですよ」

 「かいでごらんなさい」
 「いい香りがしますよ」

 穏やかな話し声の中にも、ササユリをはじめ、花に対する愛情を感じました。
 柵の中へ招じ入れてくれました。
 間近で、撮影することが出来ました。

 ササユリの魅力を少しでもお伝えできれば、なによりです。



ごしゅじん ・ ご主人n ・・・・_e0017396_0134236.jpg





ごしゅじん ・ ご主人n ・・・・_e0017396_0132718.jpg





ごしゅじん ・ ご主人n ・・・・_e0017396_0131162.jpg





ごしゅじん ・ ご主人n ・・・・_e0017396_0135848.jpg



 この花園の管理をなさっている方のようです。
 ササユリの咲いたのが、本当に嬉しかったのでしょうね。
 丹精した方なら、その成果を誰かに見てほしいのでしょうね。

 ほかにも多くの来園者がいたのですが、どういうわけか筆者に声をかけてくれたのです。
 きっと、筆者の容姿から、ぼんやりの性格を読みとり、撮影の足りないところを補ってくれたのでしょう。
 別れ際、職員の皆さんが、その方を「園長」と呼んでいました。(汗・・

 幸せな気分と香りに包まれて、帰宅しました。

ごしゅじん ・ ご主人n ・・・・_e0017396_0242576.jpg



       頂上の百合そちこちと立ちあがり     阿波野 青畝
by yamagoya333 | 2009-05-31 00:28 | 山小屋日誌