2012年 09月 09日
おや まぁ~~
本日、箏の演奏会に行ってきました。
北九州市長が舞台で、お祝いの挨拶をするほどの大きな演奏会でした。
本日は、山小屋へやってくる方(母娘)が出演なさるので、聴きに行ってまいりました。
箏と三絃、そして尺八の合奏は、しみじみと心に染むものでした。
会場の壁に立てかけてある大きな花輪の贈り主の名前を見て、びっくりしました。
懇意にしている塾の先生の名前が、大書されています。
取りあえず、一番目の席を確保し、プログラムをざっとめくりました。
ここにも、半ページのスペースに、塾の広告が載っています。
後ろを振り向いてR先生を探しました。
いました!!
大きな体躯をしているので、直ぐに見つかりました。
早速、最後列の席に移動です。
知り合いが一人もいなかったので、渡りに船です。
聞いてみると、以下のとおりです。
塾の教え子(女性)が、本日の演奏会に出演する。
その兄貴も教えた。
その教え子のお母さんが、本日の箏の演奏会の大師匠であり、元締めなのだ。
開軒40周年の記念公演である。
およそ20年くらいに渡って、演奏会に参加している。
いつも、祝儀ばかり出している。
貧乏なはずだ。
ことほどさように、R先生は「清貧」という言葉がぴったりの方です。
(敬意をこめて使っています。念のため。)
塾生の全てを抱え込むのです。
塾生の学力をつけることが、本来の目的です。
しかし、それに留まるわけではありません。
むしろ、それ以外の領域をカバーしています。
作文の指導が、面白いのです。
ラブレターの書き方を、本気で教授するのです。
「彼女一人を口説けないようじゃ、自分の行きたい高校からも振られるな」という動機付けです。
生徒も、真剣に取り組みます。
こっそり見せてもらったことがありますが、なかなかの美文をものする塾生もいました。
そのラブレターで、彼女(彼氏)をゲットできた塾生もいるとか、いないとか。
R先生の生徒は、挨拶を含めて、礼儀正しい子どもたちばかりです。
話していると、こちらの方の気分がよくなっていくのがわかります。
また、叱るときの激しさは、親以上のものがあります。
いつも、裸で塾生と向き合っているのです。
自宅のマンションの部屋で塾生を指導しています。
自分ひとりで面倒を見られる範囲以内しか、生徒を預かりません。
その分、生徒からは、全面的に慕われています。
卒業生の結婚式に招待されて、月に二度も上京したこともあります。
また、塾生のおばあちゃんのお通夜にも、駆けつけるほどです。
生徒の幸せばかりを考えて、自分のことは後回しのR先生。
わたしは、R先生の生き方は、素晴らしいと敬服しています。
本日は、、R先生の新たな魅力に触れた気がしています。
春の海強く押さえよ琴の弦 田中 寛
by yamagoya333
| 2012-09-09 20:32
| 山小屋日誌