2013年 03月 13日
遅咲きの梅と ・・・
本日、福岡で、桜の開花宣言がありました。
観測史上、最も早い開花なんだそうです。
梅と桜が、期を同じくして咲くのも一興です。
山小屋の隣のMさんの梅の木が満開です。
遅咲きの部類に入るのでしょうか。
枝の曲がり具合が、何ともいえません。
古来より、和歌や俳句において、梅は絶好の題材となってきました。
現在、梅は盛りを過ぎて、花を散らしています。
その梅について、いつも不思議に思っていることがあります。
筆者の勉強不足かもしれませんが、散りゆく梅を対象にした作品と出逢ったことがありません。
どうしてなのでしょうか。
桜については、「散る」「はかない」というテーマで、さんざん詠み込まれています。
梅も桜もバラ科の植物で、花の形状もよく似ているように思えます。
桜と同じように咲けば、梅も必ず散ってゆくものなのです。
でも、梅のもつ「明るさ」や「幸福感」から、「散る」というマイナス要素を差し引いても残るものがあるのでしょうか。
歌人や俳人たちが、そういう現実を目の当たりにしても、作品にしないのは、そんなところが理由なのかなと思い遣っています。
「梅が散る」というテーマの和歌や俳句をご存知の方は、どうぞご教授ください。
うすきうすきうす紅梅によりそひぬ 池内 友次郎
by yamagoya333
| 2013-03-13 20:59
| 山小屋日誌