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遅咲きの梅と ・・・

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 本日、福岡で、桜の開花宣言がありました。
 観測史上、最も早い開花なんだそうです。

 梅と桜が、期を同じくして咲くのも一興です。



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 山小屋の隣のMさんの梅の木が満開です。
 遅咲きの部類に入るのでしょうか。

 枝の曲がり具合が、何ともいえません。


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 古来より、和歌や俳句において、梅は絶好の題材となってきました。

 現在、梅は盛りを過ぎて、花を散らしています。
 その梅について、いつも不思議に思っていることがあります。


  筆者の勉強不足かもしれませんが、散りゆく梅を対象にした作品と出逢ったことがありません。
  どうしてなのでしょうか。



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 桜については、「散る」「はかない」というテーマで、さんざん詠み込まれています。
 梅も桜もバラ科の植物で、花の形状もよく似ているように思えます。



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 桜と同じように咲けば、梅も必ず散ってゆくものなのです。 
 でも、梅のもつ「明るさ」や「幸福感」から、「散る」というマイナス要素を差し引いても残るものがあるのでしょうか。
 歌人や俳人たちが、そういう現実を目の当たりにしても、作品にしないのは、そんなところが理由なのかなと思い遣っています。


 「梅が散る」というテーマの和歌や俳句をご存知の方は、どうぞご教授ください。




       うすきうすきうす紅梅によりそひぬ     池内 友次郎


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by yamagoya333 | 2013-03-13 20:59 | 山小屋日誌