2005年 12月 12日
ながらえて
コスモス
現在に到っても、宇宙を指して花を咲かせています。
彩(いろど)りといい、しおれた容姿といい、どこか寂寥(せきりょう)を人に感じさせます。
まこと、人は勝手に思いこむもので、コスモスは秋の花、10月で終わり。
コスモスは「秋桜」とも呼ばれ、「桜」のごとく「潔く」散ってしまうと、思いがちです。
早いものは、8月に咲き始め、歳を越すものもあります。
寿命の長い花なのですね。
ながらえて、いかにやあらむ!
咲いた花なら散るのは覚悟、「老醜」はさらすまじ!
花の命は短くて・・・
でも、生きていようねと、言いたいです。
人には醜く映っても、おのが命を全うするに、何の羞恥があろうや。
最後まで・最期まで、精一杯の呼吸をしてほしいです。
昨日のニュースで知りましたが、今年は「紅葉」が昨年に比べて、遅かったそうです。
年々、その時期が遅くなる傾向にあるそうです。
一方、桜の開花は、年々早まっているそうです。
地球温暖化が、確実に進行しているようです。
私が、コスモスの花が歳を越すことに気づいたのは、ここ10年くらいのことです。
それまでは、意識したことがありませんでした。
コスモスも、その影響を受けているのでしょうか。
cosmos ギリシア語で(宇宙)を意味するそうです。
対義語は、chaos (混沌・こんとん) 宇宙が出来る前の状態をいうそうです。
↑写真のコスモスは、宇宙を指しつつ、対極の混沌を示唆しているかのようです。
紅白もさみしきものよ秋桜 上野泰
by yamagoya333
| 2005-12-12 00:03
| 山小屋日誌