2006年 11月 14日
時が降り積む
本日は、遠出をしてきました。
熊本県小国町にある「森の石釜カフェ・リトルカントリー」にお邪魔しました。
5000坪に及ぶ広大な林野を夫婦二人で開拓し、名前の通り小さな「独立国」を具現させています。
筆者は、ある雑誌で、ここの存在を知りました。
自分がやろうとしていることの先駆的な存在です。
ホームページを見るたたびに、雑誌の記事を読み返すにつけ、憧れは募るばかりです。
先日、思い切って、訪問させていただきたいと、手紙を差し出しましたところ、すぐに快諾していただき、本日の訪問となりました。
少年が、憧れのプロ野球の選手に会って、声をかけてもらうような心境でした。
(「少年」とは、「おっさん」をたとえるには、無理があるのでは・・・
(ウっ、うるさぁーーいっ!!
* 奥様が出迎えてくれました
この建物が、キッチンと編み物工房?
切り拓いた土地には羊を飼い、羊毛を手で紡いで、染色し、素敵な作品ができあがります。
「紡ぐ」なんと素敵な言葉でしょう。
* 「紡ぐ」…綿や繭から繊維を引き出して、よりあわせて糸にする。
糸車が、からから・コロコロを回りながら、糸を引き出していきます。
手間と根気の要る仕事です。
自分が世話をした羊から紡いだ糸なら、愛着も一入(ひとしお)のことでしょう。
作品のイメージも、広がってゆくことでしょう。
何とも笑顔の素敵な奥様です。
* 石窯パン工房
羨ましいほど立派な石窯が築かれており、大きなパンが一度に25個も焼けるそうです
* パンや料理は、このカフェで
二人で、木を切り倒し、根っこを引っこ抜いて、平らな土地を作ったそうです。
それが、何でもなかったように、話してくれるのです。
井戸も、自分で掘ったそうです。(10メートル
ここにある建物は、すべてが二人の手造りだそうです。
憧れるなあ、こんな生活。
ほとんどが自給自足の状態(に感じられた)!
* のんびり
筆者の繰り出す、愚問・珍問にもいやな顔一つせず、丁寧に答えてくれます。
本当に勉強になりました。
自分の進むべき道も、少し見えてきたような気がしてきました。
何度も道に迷い、行く先々で道を尋ねながら、たどり着いたかいがありました。
リトルカントリーのご夫妻、謹んで、本日のお礼を申し上げます。
* 素敵な家族 王子(大地くん)
「森の石釜カフェ・リトルカントリー」
http://www.h3.dion.ne.jp/~little-c/index.html
雑誌「自休自足」 2005年冬号 Vol.08 に詳しく掲載されています。
* 時雨れると、こんな感じかな
* 薄墨色の夕景
綿の値も女のむねに冬支度 松瀬 青々
by yamagoya333
| 2006-11-14 23:22
| 山小屋日誌