2007年 04月 03日
マドンナの桜
仕事で、しばらく山小屋へ上がれませんでした。
その間に、満開を迎えたようです。
誰も見ていなくても、自分の果たすべきことを・・・ 健気です。
なんだか不憫な気持ちになってしまいました。
桜に限らず、山の中には多くの木や花があります。
人の目に触れるのは、ほんの一部です。
いずれも、ひっそりと花を咲かせ、花びらを落とします。
たまさか、あるいは、気まぐれに、その見事さに出くわすこともあります。
どんな状況であっても、樹木や草花は、静かに優しく迎えてくれます。
優しい言葉をつかいたいです。
人を攻撃する言葉や悪口は、自分に還ってきます。
優しい言葉を発すれば、自分もそうなれると信じたいです。
森の中に入れば、自分の状態が一目瞭然です。
とげとげしい気分で、木々の前に立つと、体全体に「シャワー」のような「気」が集まってきます。
森の木々が、筆者の汚れを洗い流してくれているかのようにです。
決して、筆者を慰めたり、元気づけようとしているのではありません。
入り込んできた「異物」が、森の仲間としては受け入れられない状態なので、浄化しているのだと思います。
自然は、厳しくも、優しいです。
土手の木の根元に遠き雲 中村 草田男
by yamagoya333
| 2007-04-03 09:58
| 山小屋日誌