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閑話休題

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 このところ、急に秋が深まってきたように思います。

 炭窯の前で、火を焚いても、さほど暑いとは感じないようになってきました。
 日陰で、ぼんやりしていますと、上着が一枚ほしくなってくるほどです。

 空気が澄んできました。
 この透明さと冷気が、木々の葉の色を、変化させてゆくのでしょうか。


 平安時代の歌人で、三十六歌仙の一人にも選ばれている 藤原敏行の歌に、こんなのがあります。


       しら露の色はひとつをいかにして

                    秋の木の葉をちぢに染むらん


 筆者迷解?)
 それぞれの木の葉の上に降りてくる露の色は「白」一色なのに、どのようにして、赤や黄色、そして紅色など、「しら露」は、木の葉をさまざまな色に染め分けてゆくのだろうか。


 やはり、詩人の目は鋭く、優しいですね。
 どうです、辺りの木々を見上げてみませんか。
 ちょっとした発見があるかもしれませんね!

 ※ 9月13日 撮影

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by yamagoya333 | 2007-10-11 09:17 | 山小屋日誌