2008年 03月 30日
竹藪 オムニパス ⅩⅧ
標本
筍はどこから生えてくるか、ご存じだろうか。
そうそう、竹の根からにょきと、出てくる。
へその緒のような細長い部分で、筍と竹の根は繋がっている。
竹の根ごと、掘り上げた。
これが、「標本」だ。
筍掘りの一番の悩ましいころが、この「へその緒」の向きなのだ。
斜面の上部(表面・おもてめん)に、へその緒が繋がっていると、実に掘りやすい。
へその緒のU字の曲がりが下を向いているのがGOOD!
前回紹介した筍が、よい見本だ。
これだけの量の土を削れば、OKだ。
写真の下の白い部分に、とどめの鍬を入れれば、収穫完了。
しかし、「逆子・さかご」だと、もう大変!!!!!!
この条件だと、斜面の上をかなり深く掘らねばならない。
背中(逆方向)から鍬を入れると、縁が切れずに、筍が途中から折れてしまうことも。
時間と労力を費やしても、骨折り損になることも。
しこうして、「あっ」とか「おぉーー」とか、小さな物語を刻みながら、竹林での筍掘りは続くのだ。
春の炉に折り焚く柴のにとつづつ 松村 巨湫
筍はどこから生えてくるか、ご存じだろうか。
そうそう、竹の根からにょきと、出てくる。
へその緒のような細長い部分で、筍と竹の根は繋がっている。
竹の根ごと、掘り上げた。
これが、「標本」だ。
筍掘りの一番の悩ましいころが、この「へその緒」の向きなのだ。
斜面の上部(表面・おもてめん)に、へその緒が繋がっていると、実に掘りやすい。
へその緒のU字の曲がりが下を向いているのがGOOD!
前回紹介した筍が、よい見本だ。
これだけの量の土を削れば、OKだ。
写真の下の白い部分に、とどめの鍬を入れれば、収穫完了。
しかし、「逆子・さかご」だと、もう大変!!!!!!
この条件だと、斜面の上をかなり深く掘らねばならない。
背中(逆方向)から鍬を入れると、縁が切れずに、筍が途中から折れてしまうことも。
時間と労力を費やしても、骨折り損になることも。
しこうして、「あっ」とか「おぉーー」とか、小さな物語を刻みながら、竹林での筍掘りは続くのだ。
春の炉に折り焚く柴のにとつづつ 松村 巨湫
by yamagoya333
| 2008-03-30 10:39
| 山小屋日誌